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荒木経惟とKaoRi告白問題についての私見  (敬称略)

荒木経惟とKaoRi告白問題についての私見  (敬称略)

 

なんか嫌なムードだな。

今彼女が公開するのはリベンジなのだろうか?(言葉の使い方を間違ってるかな?)

その目的は?そして今の荒木経惟に、何を望んでいるのか。

 

まず15年もKaoRiが撮りづづけられてきたといことに驚いた。

その間、契約書やほとんどギャラがなかったことは、

どうでもよい。仕事ではない芸術活動だ。

恋人の写真を撮るのにいちいちお金を払う写真家は少ない。

恋人でもない作品のための写真が、写真展になり、写真集になることは

最初から分かっている。荒木経惟という写真家はそういう写真家だ。

いくら利益がでようが

契約書がなくまして口約束もなければ支払う義務はない。

それは芸術活動で、お互い何らかの有形無形のメリットがあったはずだからだ。

契約書にも、ギャラにも縛られていないのならいつでもやめることができる。

続けた理由が、無知や気の弱さとはいえないのだろう。

 

荒木は女性をミューズというが、それはあくまで言葉でしない。口だけだ。

陽子さんとの関係も実はもっとリアルなはずだ。

荒木が写真時代に登場した時を思い出せばわかる。荒木がすごかったのは、そこに登場する女性に対してほとんどに敬意がないことだった。後の加納典明の写真よりある意味即物的だ。

篠山紀信の誰もが感じる、甘い性的な女性像のアンチテーゼだった。

ただ写真は即物的なくせに、荒木は巧みな情緒的文章家だった。

彼の文章や言葉はスピードがあり、大衆文学だ。

荒木は、即物的な写真に言葉ぶつけた。

あの頃の写真は気持ち悪いのがおおいけど、全体の作品はきわめてできのよいポルノ映画のような感情が湧き上がった。

 

実は、荒木経惟は遅れてきた写真家だった。年齢的には篠山紀信、沢渡朔と同じだ。彼らが60年代後半にはすでにスター写真家になっていたとき、荒木はひとり、電通のコピー機を使い、欲求不満のように写真を個人的に発信していた。ユニークだけれど写真は下手というのが通説だった。

当時のスター写真家は篠山紀信だ。

70年代、荒木は自称天才といいだしたが、篠山は誰もが天才だと言った。

篠山の20代から30歳前半までの写真を見ると、戦後の天才カメラマンは篠山だというのがわかるだろう。だから自称天才荒木は、ちょっとジョークだった。

しかしあるとき逆転する。

芸術はポップアートから、ファインアートに戻ってきた。

荒木は世界を即物的に、美的なオブラートではなく、

ダイレクトに技巧を凝らさずに撮る、それは一見へたくそに見えるのだけれど。

だから当時、荒木経惟に撮られて喜ぶ女性はあまりいなかった。

ただ即物的な写真の、文学的解釈に編集者は洗脳された。

ストレートな写真こそが次の時代の力であることを荒木は見抜いていた。

だから隙間だらけの、荒木の現代的な写真が、言葉の人たちに評価された。
荒木の写真は、写真というより、映画のフィルムから切り出したのワンカットのようだ。

撮影に技巧は凝らさない。ただ評価されてからは様々なカメラで写り方の違いを利用した。

編集者、評論家は、荒木に対して、言葉を尽くしてくれた。

篠山紀信のように、言葉を無意味にする写真と違い、

荒木の写真は言葉ととても相性がよかった。

荒木の写真を見ていると、評論家はどんどん言葉が沸いた。

しかも、撮影現場、デリカシーの塊のような、編集者や評論家は、

現実の裸の生の女性に対する荒木の乱暴さに驚愕し喝采した。

そんなふうに扱う写真家を尊敬さえした。

荒木経惟は最初から女性の擁護者ではない。
彼はいつでもカメラで共犯するのではなく、ストレートに女性を搾取していた。

それこそまやかしの愛ではなく、生と死と愛と憎しみをコラージュする、

それこそ真実の愛なのだ。

話を戻そう。

荒木もKaoRiも、初期は恋人のように盛り上がったのだろう。

Nudeを撮られるつもりはなかったというが、逃げ出したりせずに

荒木の前で裸になったのは事実だ。

そこには彼女の自尊心を燃え上がらせる何かがあったはずだ。

傷ついたのならいつでもやめることができる。何しろポルノ女優のように

お金も契約もないのだ。

ただ一点疑問は、KaoRiは実はあるときから荒木経惟の便利なモデルじゃなかったのかな?

呼べばいつでも来る、便利な女。そういう扱われ方されていることを気づかなかったはずはない。15年間恋人同士だったとしたら、それは奇跡だけれど。

恋人関係じゃなかったことが、長く続いた理由だろうか。

KaoRiはとても育ちのよいお嬢さんだったのだろう。

猜疑心のない美しい女性だった。

そんなKaoRiをミューズだと言ったのは本当だろう。

ただ、時間は残酷だ。男に限らず、女だって飽きる。

すっかり飽きられたのに、便利なモデルを演じていたKaoRiは壊れてしまった。


今回の告白は、問題ない。吐き出さずにいられない、

荒木と同じそれこそ表現活動なのだ。

芸術という特殊な、現代においての価値観は、憲法よりも上にたつ

芸術とはすべてを疑うこと。新らたな価値観の創造だからだ。

人間のわがままは何かを考える深く考えること。

この告白は、荒木経惟の「ミューズ」という作品をかえって魅力的に仕立てたと思う。
もしKaoRiが数回の撮影で今の感情があるのなら、

それは荒木が100%悪いだろう。でも15年は長い。

もやはフィフティ、フィフティだ。

そして告白、というより告発は、

もくろみどおり絶対に荒木にダメージを与えているはずだ。

 

KaoRiさん今あなたがすることは、

荒木経惟を許してあげることだと思う。

直接誤ってもらう必要はない。

お金をもらったところで、あなたは救われることもない。

許してあげてください。

そのことであなたが荒木経惟より優位になるのです。

そして作品は今回のこの告白を架して完成するのでしょう。

僕はKaoRiさんと、
もうひとりのKaoriさんの問題は違うと思ってます。
KaoRiさんは愛憎問題。

Kaoriさんの場合は明確にハラスメントでしょう。
正確に言えば彼女はそう思っているのです。其の場合、
法に訴えるのが法治国家のルールだと思います。
証拠を揃えず、ネットで告発するのは、
私刑的な集団リンチなります。
悪意があれば、誰のこともでも貶めることが可能です。

荒木さんに限らず、写真の撮影は、いや映画やテレビ、
演劇の制作過程ではハラスメントぎりぎりのことがあります。
ネットは、最初の手段ではなく、
最後の手段にするべきだと思ってます。

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January 1, 2030

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