パンダがいなくなった日本で“パンダみたいな生物”の捕獲・飼育に挑戦する

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あまりにも日常すぎて、特別な対策グッズを使っているわけではないという桜島の火山灰対策。ちょっと拍子抜けではあるけれど、だからといって対策しなくてよい⋯⋯というわけにもいかないだろう。
そこで今回は、防災工学や危機管理学について研究をされている日本大学の秦教授にお話を伺ってみた。
日本大学 危機管理学部 危機管理学科教授 秦康範先生
──火山灰というものは科学的にどういうものなんでしょうか?
秦教授:そもそも「灰」という名前があまり良くないです。これがみなさんの誤解を招く元になっていると言ってもいいかもしれません。灰というと、木や紙を燃やした後にできるふわふわした灰を思いがちですが、火山灰はまったく違っていて、岩石やガラス質でできた細かな粒なんです。
──桜島に住んでいる人に話を聞いたんですが、車でもなんでもとにかく擦ると傷がつくと。
秦教授:そうです。火山灰は顕微鏡で見ると、トゲトゲしている。だから、車のフロントガラスについたものをワイパーを動かして落とそうとしたら、一発でガリガリの傷だらけになってしまいますね。あと、目に入ると強い異物感や痛みが出ます。こすると角膜や結膜を傷つけ、結膜炎につながることもあります。
──桜島の方は車に積もった火山灰は、ホースで水をかけて洗い流していると。そうおっしゃっていました。
秦教授:実は首都圏での火山灰対策では、火山灰を水で洗い流すのはダメと言われているんです。
──えぇ! どうしてですか?
秦教授:首都圏は洗い流した火山灰が、下水管、雨水管、排水設備をつまらせてしまうからなんです。車のガラスなどに付いた少量の灰を落とす場合も、排水先に大量の灰が流れ込まないよう注意が必要です。火山灰は、もう砂と思ってください。しかも水分を含むと、とたんに粘性が高くなる。そんなのを下水に流したら、ちょっと勾配がついているだけの下水道はあっという間に詰まってしまう。
鹿児島の場合は、ドカ灰といっても実は1mm程度で量が少ない。そのため、下水に流れたとしてもすぐに側溝が詰まるような事態にはならない。しかも、降った火山灰は克灰袋での回収と廃棄が基本で、側溝などは行政が定期的に清掃を行っていることもあり、灰の処理の仕組みがすでに出来上がっているから大丈夫なんです。
──となると、首都圏では基本的に積もったごみはほうきで集めて袋につめて廃棄するしかない?
秦教授:それが基本ですけど、富士山の噴火による降灰に関しては、とんでもない量になることが想定されます。東日本大震災の災害廃棄物の10倍⋯⋯もう年単位じゃないととても処理しきれない。しかも、処分方法は非常に大きな課題で、具体的な方策を検討しているところですね。
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