類いまれに酷い本だった。
全体を要約すると、イギリスに移住した著者のご子息が通う中学校での出来事を、当地の社会情勢を絡めて綴るエッセイなのだが、このご子息に対する処遇があまりに暴力的。
このタイトルからして、ご子息がノートに書き留めた言葉を無断で借用(盗用?)しており(p.30-31)、それだけでもどうなんだという話だが、それがご子息に知れたときの対応がまた酷い。
"この原稿のタイトル(中略)を知ったうちの息子が、「人の走り書きを勝手に使うな」「著作権を支払え」とうるさいのだが"(p.146)
とあるように、ご子息からの抗議は、それに正面から答えないかたちでエピソード化されている。
本文ではエンパシーがどうとか語っているが、あなた自身顧みるべきエンパシーは、まずは最も身近な相手に対してでは?
他者との共生や貧富差といった倫理的なイシューを説きながら、それら全体は書くことの暴力という構造に支えられている。このうえなくグロテスクな著作だ。
Xユーザーのtoreyさん: 「類いまれに酷い本だった。 全体を要約すると、イギリスに移住した著者のご子息が通う中学校での出来事を、当地の社会情勢を絡めて綴るエッセイなのだが、このご子息に対する処遇があまりに暴力的。」
- 追記すると、タイトルの件以外も酷いと言わざるをえないポイントが複数ある。まずはご子息のプライバシー保護の観点。 ご子息を指して、 "実は7歳の時に菊地凛子さんの息子役でイタリア映画に出演したことがある"(p.27) と記しており、「イタリア映画 菊地凛子次に、ご子息の友人についての記述。ご子息から伝え聞いた「オリバー」という人物のセクシュアリティ自認を記している(p.220, 画像参照)が、果たしてちゃんと個人が特定できないような改変をかけているのだろうか。
- バズってるので宣伝です。 音楽やミュージックビデオ作ってます。基本一人で全部やってます。 ご興味あればどうぞ。
- 「折り返しの著者プロフィールに、著者の経歴を長々と書いてある本は読んではいけない」っていう箴言があるのですが、この本は見事に当てはまる本でしたね。