18歳未満の性的ディープフェイク、加害者の半数は同じ学校 警察庁
18歳未満の画像を生成AI(人工知能)などで加工したわいせつ画像「性的ディープフェイク」に関する全国の警察への相談は1〜9月、79件だったことが17日、警察庁のまとめで分かった。被害者は中高生が約8割。加害者の約半数は、被害者の同級生ら同じ学校に通う生徒だった。名誉毀損容疑などで4件摘発され、補導も6件あった。
AI技術が進化し、卒業アルバムなどの写真を悪用した子どもの性的画像被害が深刻化していることを受け、警察庁は被害相談の取り扱い状況の詳細を初公表した。昨年の相談件数は110件だった。承諾を得ずに画像を性的に加工し、第三者に共有する行為は人権侵害に当たり、名誉毀損などの罪に問われる可能性があるとして、関係省庁と注意を呼びかける。
相談の内訳を見ると、被害者は中学生が41件(51.9%)、高校生が25件(31.6%)、小学生が4件(5.1%)。加害者は被害者の同級生ら同じ学校の生徒が42件(53.2%)、SNSを通じた知人が5件(6.3%)、他校生徒や学校職員らが5件(6.3%)。
警察庁によると、生成AIによる加工は14件(17.7%)。約8割は手段が特定できなかったが、AIによるものが多いとみられる。
生成AIによる事例としては、男子中学生が同級生の女子生徒の画像を裸に加工して他の生徒に販売したとして、警察が捜査中。別の男子中学生は行事アルバムの女子生徒の写真をわいせつ画像に加工して同級生らと共有し、補導された。
政府は9月、子どもや若者の安全なインターネット利用に向けた対策の工程表を発表。性的ディープフェイクなどの実態把握を進め、2026年度中に具体策をまとめる方針だ。〔共同〕