「僕にも棒ジュースちょうだい」子供会の夏祭りで「未入会」の9歳児に景品をあげた役員。「会費払ってる人がバカを見る」の抗議に対し…【内閣府の調査からわかること】
夏休みは、祭りや盆踊りなど、地域行事が増えるシーズンでもある。地元イベントの準備に余念がないという方もさぞや多いことだろう。 「内閣府が外部委託にて地域での付き合いをどの程度しているか調査したところ、『付き合っている(『よくつき合っている』『ある程度』も含む)』と答えた人の割合が52.7%だったそうです」 こう話すのは、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏。 「一見すると、地域社会とつき合っている人の割合が高そうですが、都市規模別に見れば、『つき合っている』と答えた人は小都市や町村に多く、年齢別では60代以上が多かったこともわかっています。 地域社会の活性化や持続可能な行事運営を考える時には、若い世代の取り込みや、後継者の育成がうまく行くかどうかが大きなポイントとなるでしょう。 ですが、最近は『近所づきあい』に価値を感じない人も認めてあげるべきという風潮もありますし、そもそも自治会や子供会といった地域団体は加入が任意です。 無理強いをせずに地域社会の文化を継承していくにはどうしたらいいのか、根本的な議論が必要な時期に来ているのかもしれませんね」 今回取材に応じてくれたのは、地方のいわゆる田舎町に住むパート従業員のYさん。地域の活動に熱心な人とそうでない人がいることは理解できるが、「行事に参加はするくせに、仕事をしたりお金を出したりすることは嫌がるズルい人」がいることに我慢がならないと話す40代の女性だ。 「私が住む町では、自治会主催の祭りと子ども会主催の祭りがあります。昨年、私は子ども会の役員で、子ども会の夏祭り用に何種類かの景品の仕入れ担当をしたんです。 最近は子ども会に入会しない親御さんも少しずつ増えており、未入会の家の子には景品をあげないことを決めました。 ですが、お祭り当日は、入会・未入会に関係なく子どもたちは来てしまいます。『あの子の親は退会した』『その子の親は未入会』など、大体把握していますが、お子さんに『僕にも棒ジュース!』と寄ってこられると、『あなたにはあげない』と言いにくくて」 多めに仕入れて余りそうだったこともあり、Yさんは、親が入会していないとわかっている子にも景品をあげたという。 「ある9歳の男の子は、子ども会の他の年中行事にもいつも現れて、お菓子をもらったり、食事を出してもらったりしています。それで、他の役員さんに『ねえ、Yちゃん。ちゃんと会費払ってくれてる人がバカを見るようなやり方はダメよ』と注意を受けたんです」 未入会の家の子には実費をもらうべき、という議論が祭り当日に役員間でまとまり、後日その子の親のもとへお金を回収に行くことになったYさん。その日のことを回想し、「正直、お金の回収は悪夢のようでした」と述べて肩を落とした。 【関連記事】「棒ジュース代?」子ども会未入会の親が放った「まさかの言葉」と「ありえない行動」とは ※本記事で使用している写真はイメージです 【取材協力】平塚俊樹:危機管理コンサルタント【聞き手・文・編集】川路詠子 PHOTO:Getty Images【出典】内閣府:世論調査 国や社会との関わりについて 現在の地域での付き合いの程度
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