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VLC media playerでApple Silicon Macの快適なBlu-ray再生環境をタダで構築

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最終更新日 投稿日 2026年08月10日

この記事について

Apple SiliconのMacで快適にBlu-rayを再生する環境をOSSのVLC media playerで構築する方法について紹介します。

事の起こり

MacでBlu-ray再生環境としてMacgo Mac Blu-ray Player Proを愛用してきました。しかし、このアプリはIntel Mac専用アプリであり、Rosetta 2経由で動作しています。これまで特に動作に問題はなく、快適に愛用してきました。しかし、この状況を脅かす事態が。。。何とmacOS 27を最後にIntel Macへの対応を終了し、合わせてRosetta 2について廃止するとAppleから発表が有りました。タイムリミットはそれ程残されていません。よって、Apple Siliconにネイティブ対応したバージョンをインストールしたいのですが、近年MacgoはBlu-ray Playerの開発を事実上ストップしているようでして、Apple Siliconにネイティブ対応するという発表は2026年8月現在出されていません。サポートに問い合わせてみましたが、梨のつぶて。。。そこで代替手段は無いかと探りました。ところが、市販アプリでMacに対応(Apple Siliconネイティブ対応)でBlu-ray再生出来る物がほぼ存在しません。見付かってもx86専用でRosetta 2経由での利用となり、問題解決になりません。WindowsならばPower DVDやWinDVDなど選り取り見取りなのですが。。。そんな時、OSSのマルチメディアプレイヤーのVLC media playerの存在を思い出しました。実はかつてインストールを検討したことが有りました。しかし、市販のBlu-rayは対応していない場合が有ると聞いたので諦めていました。ところが、以前父親が所有している市販Blu-rayをWin環境でVLC media playerで再生した記憶が。。。そこでMacでも出来るのでは?と考えたのですが、一筋縄とは行かず、試行錯誤した検証過程をまとめておこうと思います。

※ 今すぐインストールしてBlu-rayを快適に楽しみたい方は「まとめ」にお進み下さい。

VLC media playerのインストール

VLC media playerのインストールはとても簡単です。公式ページからインストーラーをダウンロードしてインストールするだけです。

早速Blu-rayを再生するも失敗

さて、インストールが完了したら手持ちの映画のBlu-rayを再生してみました。ところが。。。
エラーメッセージ.png
Blu-rayが再生出来ない上にエラーメッセージまで表示されました。。。:scream: :scream_cat:

追加セットアップ

実はVLC media playerで市販のBlu-rayの再生を有効化するために追加でライブラリのインストールとキーファイルの格納が必要です。詳細は参考情報の以下のURLを参照して下さい。

  • 参考情報

このページから以下のVLC Blu-Rayのリンクにアクセスし、Blu-rayの再生を有効化するために必要なライブラリのインストールとキーファイルの格納を実施します。

早速再生するも。。。しかし。。。

Blu-ray再生時のエラーは解消しませんでした。エラーメッセージの内容も同じでした。つまり、問題は解決していません。。。そこれでChatGPT君の力も借りつつ対処することにしました。

GPT君の助言1: ライブラリはCPUアーキテクチャに合った物か?

GPT君に相談してみました。GPT君から格納したAACS Dynamic LibraryのファイルのCPUアーキテクチャをfileコマンドで出力してみました。

$ file /usr/local/lib/libaacs.dylib
/usr/local/lib/libaacs.dylib: Mach-O 64-bit dynamically linked shared library x86_64

x86_64と出力されました。つまり、VLC media playerはarm64向けのものをインストールしていますが、ライブラリのアーキテクチャはx86_64なので一致していません。GPT君曰く、Apple Silicon用のAACS Dynamic LibraryはHomebrewを用いてインストール可能とのことなので、以下のコマンドでarm64版をインストールします。

x86_64版をアンインストール
sudo rm /usr/local/lib/libaacs.dylib
arm64版のインストール
brew install libaacs

再度再生を試みるも。。。しかし。。。

矢張り同じエラー。。。arm64版をインストールしたにも関わらず有効化されていない可能性が有ります。GPT君に再度相談することに。

GPT君の助言2: ログを記録し内容を確認

GPT君からVLC media playerを一旦終了した後、再度起動してBlu-rayを再生するまでのプロセスをファイルに記録し、AACSのロードが正しく行われているか確認を行うことを勧められました。以下のコマンドを用いました。

VLC media playerを再度起動しBlu-ray再生のプロセスをログに記録
/Applications/VLC.app/Contents/MacOS/VLC \
  --no-one-instance -vvv 2>&1 | tee ~/vlc-bluray.log
ログの内容を確認
grep -Ei 'aacs|libaacs|bluray|libbluray|dylib|dlopen|library|error' \
  ~/vlc-bluray.log

ログの内容を確認したところ、No usable AACS libraries found!とのエラーメッセージが。。。つまり、Blu-rayを再生時にAACSを正しくロード出来ていないことが分かりました。

GPT君の助言3: ライブラリのパスを直接指定して起動

GPT君からライブラリのフルパスを指定して起動し、再生すれば上手く行くのではないかと勧められました。最初に勧められたコマンドは以下のコマンドだったのですが、実はこの後GPT君が暫く迷走します。。。:scream: :scream_cat: その内容は割愛します。。。

最初に勧められたコマンド
LIBAACS_PATH="$(brew --prefix libaacs)/lib/libaacs.dylib" \
/Applications/VLC.app/Contents/MacOS/VLC -vvv 2>&1 | tee ~/vlc-aacs.log

結果として、以下のコマンドを勧められました。.dylibの部分を含めずにパスを渡しています。

最終的に勧められたコマンド
LIBAACS_PATH="$(brew --prefix libaacs)/lib/libaacs" \
/Applications/VLC.app/Contents/MacOS/VLC -vvv 2>&1 | tee ~/vlc.log

今回は無事Blu-rayを再生出来ました!エラーも出ませんでした!成功です!:heart_eyes: :heart_eyes_cat:

GPT君の助言4: ターミナルを使わずに起動

さて、これでBlu-rayをVLC media playerを用いて再生することが出来るようになりました。しかし、起動時に毎回ターミナルでAACS Dynamic Libraryのパスを渡して起動は煩雑です。ターミナルを使わなくてもAACSをロード出来るようにします。launchctlコマンドを用います。

launchctl setenv LIBAACS_PATH /opt/homebrew/lib/libaacs

念のため、設定を確認します。

$ launchctl getenv LIBAACS_PATH
/opt/homebrew/lib/libaacs

これでターミナルを用いずともVLC media playerでBlu-rayを無事再生出来ました。

GPT君の助言5: 設定の恒久化

このままではMacを再起動すると設定したパスの値は消えてしまいます。よって、LaunchAgentsを用いてMacにログイン時に自動的に環境変数LIBAACS_PATHを設定出来るようにします。以下のコマンドを実行します。

mkdir -p ~/Library/LaunchAgents

cat > ~/Library/LaunchAgents/local.libaacs.environment.plist <<'EOF'
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN"
  "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
    <key>Label</key>
    <string>local.libaacs.environment</string>

    <key>ProgramArguments</key>
    <array>
        <string>/bin/launchctl</string>
        <string>setenv</string>
        <string>LIBAACS_PATH</string>
        <string>/opt/homebrew/lib/libaacs</string>
    </array>

    <key>RunAtLoad</key>
    <true/>
</dict>
</plist>
EOF

コマンドの実行後、plistが有効化どうか確認します。以下のコマンドを実行します。

plutil -lint ~/Library/LaunchAgents/local.libaacs.environment.plist

正常なら以下のように末尾にOKと表示されます。

...: OK

Macを再起動し、VLC media playerで問題無くBlu-rayを再生出来ることを確認します。再生出来れば成功です!お疲れ様でした。

まとめ

これまでの内容を踏まえて設定方法をまとめておきます。

keydb.cfgを格納

keydb_jpn.zipを以下のリンクからダウンロードします。ダウンロード方法は下図の様にリンクを右クリックし、リンク先を別名で保存をクリックし、保存します。Zipファイルを展開し、keydb.cfg~/Library/Preferences/aacs/に格納します。

image.png

keydb.cfgを格納
mkdir ~/Library/Preferences/aacs/
cp ~/Downloads/keydb.cfg ~/Library/Preferences/aacs/

AACS Dynamic Libraryをインストール

Homebrewを用いてインストールします。

brew install libaacs

LaunchAgentsのplistを作成

以下のコマンドを実行します。実行後にMacを再起動し、VLC media playerを起動し、Blu-rayが問題無く再生出来るか確認して下さい。再生出来れば成功です!お疲れ様でした。

mkdir -p ~/Library/LaunchAgents

cat > ~/Library/LaunchAgents/local.libaacs.environment.plist <<'EOF'
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN"
  "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
    <key>Label</key>
    <string>local.libaacs.environment</string>

    <key>ProgramArguments</key>
    <array>
        <string>/bin/launchctl</string>
        <string>setenv</string>
        <string>LIBAACS_PATH</string>
        <string>/opt/homebrew/lib/libaacs</string>
    </array>

    <key>RunAtLoad</key>
    <true/>
</dict>
</plist>
EOF

今回ChatGPTとログの内容などをやり取りしつつトラブルシューティングを行いました。途中GPT君の迷走が有りましたが、トラブルシューティングも随分楽になりました。しかし、AACSライブラリを自動的に探してロードしてくれれば良いのですが。。。近々Issueを上げようと思います。

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@y-vectorfield(Yuhki Yano)

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富士通グループのソフトウェア技術者有志により運営しているコミュニティです。

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コメント

ranran
@ranran

X で技術的利用制限手段の回避の指摘があるので記事の内容の見直しを提案します。

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