日本ハム・新庄剛志監督の悲願は風前のともしび 誤算は〝出戻りエース〟有原航平の大不振 鬼筆のスポ魂
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就任5年目のシーズンに臨んでいる日本ハム・新庄剛志監督(54)の悲願は、風前のともしびになろうとしている。昨季まで2年連続で2位に食い込み、今季は2016年以来のリーグ優勝を目指したが、5日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)に敗れ、自力優勝の可能性が消滅。首位ソフトバンクに優勝マジック「37」が初点灯した。 【写真】オリックス戦で打球をはじく日本ハム・有原航平 ■ソフトバンクに3勝14敗 新庄監督はシーズン開幕前、「打倒、小久保裕紀だね」と宣言。同学年の指揮官が率い、リーグ連覇を成し遂げたソフトバンクを倒すと意気込んでいたが、直接対決はここまで3勝14敗と惨敗を喫している。 しかも、ソフトバンクとのゲーム差は「7.5」。今季からクライマックスシリーズ(CS)の開催方式が変更され、2位に10ゲーム以上の差をつけると、優勝チームに付与されるアドバンテージが昨季までの1勝から2勝になる。ゲーム差をさらに広げられれば優勝を逃すばかりか、CSを勝ち抜いての日本シリーズ進出も難しくなる。 新庄監督にとって最大の誤算は有原航平投手(33)の不調だろう。昨季までソフトバンクに3季在籍し、10勝5敗、14勝7敗、14勝9敗と3年連続で2桁勝利をマーク。24、25年は最多勝に輝き、2年連続のリーグ優勝と昨季日本一の原動力となった。ところが6年ぶりに古巣に復帰した今季は、本来の姿には程遠い投球が続く。ここまで9試合に登板し、3勝6敗、防御率4.88と極度の不振に陥っている。 ■大型契約で獲得も 有原は早大から2015年ドラフト1位で日本ハムに入団。16年はリーグ優勝と日本一に貢献し、19年には最多勝に輝いた。翌年オフ、ポスティングシステムを利用して米大リーグ・レンジャーズに移籍。23年に日本球界への復帰を決断した際、選んだのは古巣ではなくソフトバンクだった。 国内フリーエージェント(FA)権を取得していない有原を快く大リーグに送り出した日本ハムの関係者は、短期間で同一リーグのライバル球団に移籍した右腕に不快感を示し、一部からは「有原式FA」とも言われた。しかし昨オフ、ソフトバンクとの3年契約が切れて自由契約となると、日本ハムは4年総額20億円プラス出来高払いの大型契約で獲得に成功した。 優勝を争うライバル球団からエースを取り戻したのだから、双方にはプラスとマイナスの作用が働くはずだった。昨季、優勝したソフトバンクと2位日本ハムは4.5ゲーム差。直接対決はソフトバンクの13勝12敗だった。有原の獲得で日本ハムに追い風が吹き、ホークスを逆転できる-と期待する声は大きかったが、「捕らぬ狸の皮算用」とはまさにこのことだった。このままでは、V請負人どころか〝不良債権〟ではないかと、編成担当者は批判されかねない。
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