ユーネクストの文芸誌
SNSであのU-NEXTがWEB文芸誌を出したというのが話題になっていたので、
さっそくチェックしてみました。
創刊の挨拶も中の人が見える感じで良い。
現実が逼迫する一方で、虚構である文学の意義は問われ続けています。いや、もはや問われてすらいないのかもしれません。20年続く業界の斜陽化は、多くの人々の内にある「無意味である」という結論を表しているのかもしれません。
「文学茶釜(何が出るかな)」は、それぞれ固有の想像力を持つ表現者の、自由な創造物を世に送り出すための場所です。
作品は時に、読む・見る・聞く人の心を搔き乱すような強烈な疑問や、ハレーションを孕みます。
そんな作品についてのお言葉はぜひ「読者の言葉」コーナーに、投稿していただけませんでしょうか。
すでに多くの人の中から消え去ったのかもしれない、人間とその世界を揺るがす文学の効用を、ウェブという、功罪ありながらも、依然として大きな可能性を秘めた場所で発揮していくことを、心から楽しみにしています。
U-NEXTがこういう動きをするのは、正直ちょっと予想外。
自分も会員になったりやめたりを繰り返しているので、
映画や海外ドラマだけじゃなく、雑誌や書籍も読んでみようかなと思ったり。
・・・ということで、
公開初日から、いくつか作品が公開されていたのでいくつか読んだ感想を書いておきます。
海(The Internet) / 九段理江
LINEメッセージのUIを模した画面で進む物語。
個人サイト、テキストサイトが話の中心になっていて、
かつAIも登場して、さすが九段理江さん。
令和のケータイ小説だ…!
と衝撃を受けつつ、(もしかしてこういうのすでにあったりするのかな?)
後半の展開も、いい意味で「よく創刊の作品として出したな」と思わされる内容。
『四十七歳の不調 / 古賀及子』
それくらい差のなさそうなものを、しかも味わい比べるのではなく集めようと執念を燃やす。
これは、日記にこだわって、なんでもない日々も絶対に書きとめて残しておこうとする意欲にそのままつながっていると思う。
お得意の日記文学、自分もこういう文章を書いてみたい。
『ヒロシマナウ ナガサキナウ / 小林エリカ』
被爆した方へのインタビューをもとにした随筆。
背伸びをしてない、見たまま・聴いたままが蘇ってくる文章やイラストが良かった。
バスツアーの動画もあがっていたけれど、こういう試みもあるんだなと。
市川沙央さんの作品とかまだ読めてないのもいくつかあるので、
明日にでも感想書こうかなと。
絶版だった原爆文学もキンドルで配信されてるんだとか。
感想ページである「読者の言葉」も、
コメントがしっかり掲載されていてなんだか古き良きインターネットを思い出す作り。
『随風』とか『GOAT』とかと同じように、
たくさんのメンバーでされているわけではない少数精鋭の編集者たちでやっておられるらしく、
なんか応援したくなってくるよね、こういう試みは。
特にオチもないけどこの辺で。
※この記事はブローガスト6日目の記事です。