2021年に発表した拙作『青い苺』と既視感を感じた、
後発の某作品への対応を5月末から2ヶ月間、続けて参りました。
私は類似点を比較して先方のキャリアを崩したり、優劣をつけたいわけではなく
複数の一致点の着想元をお伺いしておりました。
以下、その点を簡素に記します。
・舞台設定が旅館
・主人公の立場・経歴の設定
→旅館に逗留して執筆する小説家、30代、若い頃にデビューし一躍注目を浴びるが、十数年ほど迷走を続け、葛藤を抱える
・ヒロインの設定
→旅館の若女将、人間関係も薄く孤独を抱え、性に疎い
・ヒロインに対する主人公の保護者的な視点、子供扱いをする態度
・数々の台詞の一致
『十数年』
『ここらが潮時』
『早く服着ろ 風邪ひくぞ』
『そんなことしても俺は』
『待ってろ』
『お待ちしておりました』
など
・複数箇所の構図やコマ割や演出構成の一致
・38ページというページ数の一致
・主人公の服装デザインの一致
→トラックジャケット+シャツ+ボトム
→ラスト再会シーンのブレザージャケット+シャツ
・旅館の従業員が眼鏡の男性という一致
・『小説家としての葛藤を抱えた主人公と孤独を抱えたヒロイン』というキャラから組み立てられた、ストーリーの流れ
作家として潮時だと感じて小説家を辞める決断
→ヒロインが主人公の部屋に訪れストーリーを進める展開
→主人公が旅館を去ることを性的接触で引き止めようとするヒロイン
→『そんなことしても 俺は』と止める主人公
→そして『作品をヒットさせて戻ってくる』という未来を約束し、子供扱いしていたヒロインの名前を初めて呼び、関係性の更新
→時間経過演出、旅館の従業員が初登場し、成長したヒロインに休憩を促す。 ヒロインは休憩先を外に選択。
→主人公と旅館の入り口で再会し、ヒットしたという約束が果たされたことを 読者の想像力に委ねる演出
・最後のページにおいて、
カメラ位置
距離
表情
コマ割り
桜という要素
そして、ヒロインの
『お待ちしておりました』
という台詞で締めくくる点の一致
以上を持って『青い苺という作品を知りません、本件で初めて知りました』という旨のご回答を先方の担当編集様経由でいただきました。
しかし、そうなると、私は この世に2人も存在することになります。
というのも、
『青い苺』という作品は 私が人生で出会った景色や 五感で感じたもの、
好きなものを組み合わせて世界の構築をいたしました。
2020年までの東出イロドリが人生で集め宝物を
また、私が作家として抱えた【葛藤】と【願い】を
主人公に反映し、託し、
単行本『いろとりどり』の収録作品の中で一番、東出イロドリという存在を詰め込みました。
そのため、私は類似点を指摘したいのではなく
『この作品は、どこから着想を経たのですか?』
と【出生証明書】をお聞きしているのですが
対話が困難となっている状態です。
この某作品は作者様の人生のどこからお生まれになられたのか、
もし【偶然の一致】ではなかった場合に
作者様の強みや人生で集めた宝物を元に
改めて某作品の世界を再構築して欲しい、
構築方法が苦手であれば 私が設計方法のコツをお伝えしてサポートをしたい、という 一創作者としての想い、
そして 私の存在を確認するために
5月末から2ヶ月間、対応を続けました。
本件対応、また資料作成などを含めて
7月はTrop2の制作に入れた時間が 5時間のみでした。
以上が、Trop2の制作停止に及んだ影響となっております。
皆様に未だお届けできないという心苦しい状況が続き、また お待たせしてしまい、大変申し訳ございません。
本件は『創作者』として どうしても諦めることのできない案件でございました。
ご理解のほど、何卒よろしくお願いいたします。
- 『先生の作品が好きでした』 『じゃあ、私の作品を元に あなたの好きなものを組み合わせて、世界をデザインしてみましょう!』 その会話だけで済んだ案件だったのにな、と。