【阪神】熊本市南区出身の大竹耕太郎が帰省中に被災 爆発事故のイオンモール熊本は「親が毎日買い物をしているようなところ」後半戦へ故郷に勇気を届ける
熊本市南区出身の阪神・大竹耕太郎投手(31)が29日、前日28日に熊本県で発生した最大震度7の地震で被災していたことを明かした。爆発があり死傷者も出たイオンモール熊本は実家から車で約10分の距離にあり、家族が頻繁に買い物へ出かける慣れ親しんだ場所。悲惨な状況に心を痛め、故郷に思いを寄せると同時に、希望を届けるプロ野球選手としての決意を示した。 【写真】熊本出身・武田真一アナ、親戚宅の被災写真も公開「タンスが倒れ、棚から本や食器が散乱」 大竹は沈痛な面持ちだった。甲子園での全体練習終了後。大粒の汗を拭いながら、最大震度7の大地震に襲われた当時の様子を語り始めた。強い揺れに見舞われた28日午後4時27分頃。球宴休暇で地元に帰省していた左腕は、熊本空港の周辺のスターバックスコーヒーにいた。「すごかった。緊急地震速報も揺れ出してからすぐに鳴った」。初体験の激震に恐怖を覚えた。 搭乗予定だった航空便は欠航。熊本市南区の実家に引き返すと、棚が倒れるなど部屋の中がグチャグチャになっていた。「水は出にくかったりしたけど電気は大丈夫だった。ドラッグストアに入れなかったりしたし、改めて普段は相当快適だなという感覚はあった」と振り返った。 爆発事故で死傷者も出たイオンモール熊本は実家から車で約10分。「親が毎日買い物をしているようなところ。中学生の時はみんなチャリ(自転車)で行っていたし、親戚がバイトしたりしていた」という慣れ親しんだ場所だった。 余震で眠れぬ夜を過ごし、29日の便に飛び乗った。後ろ髪を引かれる思いで故郷を後にした。「事前の備えが大事」と思いながら甲子園に向かった。 プロ野球選手としての使命を再確認し、後半戦へ再スタートした。「チームは優勝に向かっている。まだまだ余震もあるし、気になるけど、現状できることはチームに貢献することなので。うちには(熊本)出身選手もたくさんいるし、みんなで頑張っていけたら」。22年オフに現役ドラフトでソフトバンクから阪神に移籍し、昨季までの3年間で計32勝。今季は3勝7敗と負けが先行しているが、防御率2・67と安定した投球を続ける。 26年シーズンは残り52試合。同率首位で並ぶ巨人との優勝争いを制するために、熊本県に希望を届けるために、大竹は左腕を振る。(中野 雄太) 〇…熊本県出身の阪神・岩貞と島田も震災に見舞われた故郷を思った。兵庫・尼崎市の2軍施設「SGL」で練習した後、岩貞は「心配だし胸が痛い。一人でも多くの人が無事であることを祈りたい」と言葉を振り絞った。震源地に近い宇土市生まれの島田も「家族の無事は確認できた。断水がちょっと…心配」と表情を曇らせた。爆発があったイオンモール熊本は、2人にとっても学生時代から通う思い出の場所だった。
報知新聞社