「かぜ薬30〜40錠飲めばヘロイン1回分」夜回り先生が警鐘を鳴らす市販薬の乱用 「愛の力では救えません」【夏休み・薬物に手を出さないで(6)】
”夜回り先生”水谷修さんの講演会。 その実施回数は5200回にのぼる。 半数以上が学校での講演だ。 しかし、学校側の予算には限りがある。 そのため、移動や宿泊にかかる費用など不足する分は水谷さんが私費を投入してきた。 【写真で見る】講演をする「夜回り先生」水谷修さん 今、その資金も枯渇しているという。 一人でも多くの子供たちに「いのちの授業」を届けたいという思いを実現するため、水谷さんは今年3月〜4月にかけ「夜回り先生の講演会を全国のこどもたちに」と題したクラウドファンディングを立ち上げた。 1000万円集めて学校など100校での講演を目指すという内容だった。 集まった支援金の総額は1176万7000円。 水谷さんは支援金に私費を加え、2027年3月までに予定より50校多い150校で講演を行うことを決断した。 今年70歳となる”夜回り先生”水谷修さん。 新たな形で学校での講演会に臨んでいる。 ”夜回り先生”水谷修さんの講演は(1)〜(6)で掲載しています。【(1)から読む】 ■「今、私たち専門家が最も恐れてるのは市販薬なんです」 講演の最後に水谷さんは、今最も恐れている問題を挙げた。 市販薬の乱用だ。 水谷修さん(夜回り先生) 「今本当に広まってきてます。市販薬って考えると君たちはそんなもん大したことないと思うでしょう。いいですか?今、私たち専門家が最も恐れてるのは市販薬なんです」 ■多量のかぜ薬でヘロイン1回、多量の咳止めで覚醒剤1回と同じ かぜ薬の中にはコデインという物質が入っている。 これはアヘン、芥子から作ったもので、モルヒネ、ヘロイン、コデインと同じ麻薬である。 用法・用量通り2錠や1錠飲んでいる分には何の問題もないが、30錠や40錠飲めば1回のヘロインと同じになる。 咳止めの中にはエフェドリンという物質が入っている。 これは覚醒剤である。 用法・用量通り飲む分には問題ないが、30錠、40錠飲めば覚醒剤1回と同じになる。 ■かぜ薬と咳止めを同時に使うのはさらに危険 さらに危険なのは、かぜ薬と咳止めを同時に使うことである。 水谷修さん(夜回り先生) 「覚醒剤とヘロインを同時に使う、かつて日本の暴力団が1970年代に作りました。スピードボールと言います。わずか2年でスピードボールを販売するのを暴力団はやめました。なぜか分かりますか?たくさんの乱用者が死んだからです」 10代で、大体3か月から半年、週に2回30錠、40錠飲んだら2度と元に戻すことはできない。 薬物というのは1回1回の乱用が脳を壊す。 脳細胞は修復不能である。
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