敗戦国の大尉の僕がΩだと判明したので、元敵国の大佐に嫁いで、家庭に入る事になりました
この話は私の趣味が全開になっているだけの話です。何処を見ても地雷原だと思って、ご注意願います
恋しちゃったなら、仕方ないな
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敗戦国の大尉の僕がΩだと判明したので、元敵国の大佐に嫁いで、家庭に入る事になりました
とある時代。とある海での事。
空母の上で、僕は提督から我が国の敗北を聞いた。
敗戦。
我が国は負けたのだ。
その事実。
その現実。
「・・・」
僕はどうなっても良い。だが、せめて、部下だけでも守りたい。
そう思いながら、僕は海を見ていた。
海は今日も輝いていた。
どうか、部下達だけは無事に本国に送りたいと思っていた。
やがて、元敵国、現在は戦勝国の国の空母が近付いて、僕達を捕虜として連れて行く事になったのだが、その前に検査を受ける事になった。
此処は海の上、病気とかの検査は基本だ。病原菌を入れれば、大惨事である。
僕も検査を受けて、捕虜として連れて行かれる事になったのだが。
「君、此処」
元敵国の軍人が言う、片言の言葉を聞きながら、僕は部屋を見た。
捕虜の部屋となれば、まぁ、良い所ではないとは思っていたのだが。
「え?」
元敵国の空母の一室を僕は与えられた。
ぎゅうぎゅう詰めではなく、本当に部屋だ。小さな一室を与えられたのだ。
「君、出る、駄目」
「勿論。それは分かった」
「何か、ある、呼んで」
「あぁ」
何か、優しい?
僕は捕虜なのに。
しかも僕はエースパイロットと言う事で、相手からしたら、殺したい程の存在の筈だ。
分からないなと思いながら、僕は寝台にぺたんと座って、窓の外を見た。
海は相変わらず綺麗だ。
僕は見張りこそ居るが、御飯をしっかり貰えたし、シャワーも浴びる事が出来た。
しかし部下達からは引き離れており、彼等の行く末が心配で仕方ない。
「すまない、質問だ。彼等は無事、なのか?」
僕がドアの前の見張りに聞いてみると、彼は頷いた。
「無事」
「あと、何で僕だけ、このような扱いを?」
完全に捕虜の扱いではない。
まるで大事な人を護送しているような、そんな感じがした。
「君、Ω」
「え?」
「Ω、我が国の学者のα、君、嫁、貰う」
つまり、僕の第二の性が希少種と言われるΩで、元敵国の優秀な性別であるαの人間が僕を妻にすると言う事だ。
だから、僕をこんな丁寧な扱いをしているのだ。
理由を理解して、僕はどうしたものかと思いながら、目を伏せた。
「・・・」
「嗚呼、すまない。教えてくれて、ありがとう」
見張りの男は顔を真っ赤にしながら、頷いた。
僕は部屋に戻り、頭を抱える事になった。
「僕が嫁、なんて・・・」
家庭に入れと?
バリバリの軍人で、今まで戦っていた人間なのに。
無理。
絶対無理。
「・・・」
これはもう軍人として、裁判を受けて、処遇を受けるべきだ。恐らく、大尉の僕は銃殺になるだろう。
其方が良いだろう。
僕は、軍人として、死ぬ。
そうしよう。
心にそう決めて、僕は窓の外の海を見た。
今日も海は輝いて、綺麗だった。
それから、数日後、外が騒がしくなった。
何だろうと思っていたら、廊下から慌しい音が此方に響いて来た。まるで、仇を取らんと言わんばかりに。恨みを晴らすが如く。
僕は立ち上がり、ドアの方を見る。
勢い良くドアが開いた。
そこに居たのは金髪碧眼の美しい男だった。鍛えられた身体から軍人だと推測出来た。
目が、合う。
彼は顔を真っ赤にして、あわわと手を動かして、それからドアを閉めた。
「・・・」
何だったんだ。
僕がぽかんとしていると、またドアが開いた。
先程の美しい男がドアの隙間から、ちらりと此方を見ている。
「どうかしたか?」
「・・・!」
僕が尋ねると、ばたんとドアを閉められた。
「・・・」
何なんだ・・・
僕は困惑していたのだが、美しい男の方は僕の事が気になるらしく、ドアを開いて、此方を見て来るのだった。
しかし声を掛けると逃げるし、ほおっておくと此方を見て来るし。
意味が分からないなと思っていた。
それが数日前。
彼が来てから数日後の事、元敵国に着いた。
僕は捕虜として連れて行かれると思って、窓の外を見ていたのだが、僕の部下の一人、暗号解読を担当していた部下を連れて、見張りの男が来た。
「大尉、ご無事ですか!?」
「勿論。君の無事のようで何よりだ」
少しやつれているが、無事でホッとした。
部下達だけは、どうにか本国に帰してやりたい。
そう思っていたのだが。
「一先ず、来て頂けますか?」
「あぁ」
見張りの男と部下に連れられ、僕は空母を降りた。
タラップを降りた先に、あの美しい男が居た。周囲を軍人達がぐるりと囲っている。
此処で、殺されるのか?
そう思いながら、彼を見れば、美しい男が僕の前に跪き、赤い薔薇の花束を此方に向けて来た。
「はい?」
「大尉、彼—・・・アルフォンス大佐は大尉を妻にしたいようです」
「はぁ!?」
思わず声が出た。
慌てて部下を見れば、彼は複雑な顔をしていた。
「そうですね、何処から話せば良いのか・・・彼は大佐で、弟を乗った戦艦を大尉の攻撃に沈められたそうで・・・」
「それは・・・」
「その恨みを持って、最初は裁判を前に、大尉を殺そうとしたそうです」
「妥当だな」
「しかし大尉を見た途端に、恋をしてしまってそうで・・・」
「えぇ・・・」
それで、あの行動と言う事か。
あれ?でも、前に学者がどうとか言っていたような?
聞き間違いかもしれないな。
今はそんな事を考えている場合ではない。
「彼はαなので、Ωの大尉を妻にしたいそうです」
「それは・・・その、断りたいのだが」
「そう言ってみます」
「あぁ。頼む」
部下が美しい男—・・・アルフォンス大佐に断る旨を彼の国の言葉で伝えると、彼は目を丸くした。それから、何かを強い口調で言っていた。
僕が不安そうにしていると、部下が此方を向いた。
「大尉」
「何だ?」
「大尉が断ると、部下全員を皆殺しにするそうです」
「恋でそう言うのを決めたら、いけないのでは・・・?」
「自分達の命は既に彼の指示一つで決まるようです」
「それ、は・・・」
困った。
結婚はしたくない。
そもそも軍人の僕が家庭に入るとか、有り得ない。
しかし、だ。
それ以上に部下だ。
部下を無事に本国に帰す事。それが僕の最後の役目である。
僕は苦渋の決断をする事になった。
「・・・彼に、結婚をする事を伝えてくれ」
部下の為に、妻になろう。
腹を括った瞬間だった。
部下がアルフォンス大佐にそれを伝えると、彼は花束ごと僕を抱き締めて、声を上げた。
周囲の軍人も喜び、軍帽を投げる者も居た。
余りのはしゃぐ姿に、僕は呆然としていたが、彼は僕の頬にキスをした。
「君、愛シテル」
拙い言葉で、僕を愛している事を彼は伝えたのだった。
続きはpixivFANBOXにて。またラブラブエッチの時間なので、R-18です
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時々読む者ですが、今回助詞が不適当な部分が少なくとも3箇所ありました 修正してもらえますと幸いです