2026-08-05

映画よりも裁判傍聴の方が面白い

休日から映画を見ようか裁判を傍聴しようか迷ったけど、裁判傍聴にしてよかった。なんてったって、作り物のドラマと違ってノンフィクションからな。

映画館でポスターを見て「どの映画を見ようかなー」って選ぶよりも、裁判所で開廷表を見て「どの裁判を見ようかなー」って選ぶ方がワクワクするね。



ベタだけど、殺人傷害致死強盗なんかのでかい事件面白いよ。そうしたでかい事件裁判裁判になっていることも多くて、裁判員の質問なんかも楽しめるよ。

ただ、有名な事件は傍聴席がマスコミ占拠されて入れないこともあるし、審理時間が長くて開廷回数も多くて最初から最後まで楽しむことは難しいけどね。それでも、途中から入ってほどほどのところで退場するだけでも楽しめるよ。映画と違って最初から最後まで見なくてもいいのが裁判傍聴のいいところだ。

まあ、殺人事件しょっちゅう起こるわけでもないから、そうした裁判に出くわすことはあまりないけどね。開廷表で見つけたら、ラッキーって感じだな。



麻薬取締法違反はつまらないことが多いね麻薬っていう文字の響きからして、一般社会とは縁遠いサスペンスなんかを想起されるけど、被告人の大抵が麻薬組織の一員じゃなくてただの客だからな。それも初犯じゃなくて、累犯が多い。裁判麻薬組織の内情が明らかになることなんて無いし、被告人風邪薬と同じ感覚クスリやってるのが大抵で反省の色なんて無いし、検察官弁護士も流れ作業でお決まりのことをしゃべるだけで全然気持ちが入ってない。

同じ理由窃盗もつまらいね。怪盗団が高級な貴金属を盗むなんてことはありえなくて、大抵が個人によるコンビニでのケチ万引きからだ。裁判の場では万引き常習犯が形ばかりの腑抜け反省を述べるだけだ。検察官弁護士早口でさっさと終わらせようとしている。

麻薬窃盗事件被告人の大抵は無職アルバイトの類で、失うような社会的ステータスが無いに等しいか面白くない。求刑拘禁2年程度のションベン刑だからまらん。それが1年だろうと3年だろうと、だから何って感じだ。3年以下の拘禁だと執行猶予がつくかどうかが大きな関心事になるけど、刑務所入りを厭わない被告人のことを思えばどうでもいい。



ションベン刑でも面白いのが、過失運転致死傷罪のようないわゆる自動車事故だ。被告人は大抵が初犯で、これまでの人生裁判どころか警察のお世話になることもないような、定職に就いているごくごく善良な社会人からな。それが、自動車運転のほんのちょっとのうっかりで人生が狂わされる羽目になるんだからな。車で人を轢いたり撥ねたりした時の状況が被告人検察官弁護士の様々な立場の人から語られて、その展開(被害者が死んだり大けがしたり、さらにはその後の緊急通報や救助などの事後処理、さらに後の被告人仕事や家庭環境の変化)にサスペンスを感じる。

さらに、そうしたノンフィクションの劇を引き立てるのが、被害者被告人親族による意見陳述だ。

被害者親族被害者の親というパターンが多いが、被害者高齢場合配偶者や子が出ることもある)が証言台に立って、その悲しみを涙ながらに言葉を詰まらせながらも力強く語るさまはとても良い。

被告人親族による意見陳述だってそれに負けてはいない。被告人とともに被害者反省の意を表し、被告人が善良な一市民であることを訴えながらも、家族として被告人の今後の生活支援していくことを主張していく。

意見陳述の場で語られる怒りや悲しみは、作り物の映画とはわけが違う。そうした意見陳述の場においては、証言台に立つ人に対する検察官弁護士質問も当然気持ちの入ったものとなる。

結果として麻薬窃盗のようなションベン刑と同じ程度の求刑となったとしても、そこに至るまでの物語ドラマチックであり、ただの傍聴人にとっても非常に心動かされるものとなる。だからこそ、執行猶予が付くか否かが非常に気になってくるのだ。もっとも、判決の言い渡しとなる結審は後日となるから、傍聴人にとってはモヤモヤした気持ちのままで終わるんだけどね。



ちなみに私が傍聴してきた裁判で印象に残ったのは、性的姿態等撮影罪と不同意性交等罪だ。どちらも性犯罪で、近年の法改正で新しく作られた犯罪だ。

性的姿態等撮影罪の裁判はいわゆる盗撮であり、教育的指導立場の者が教え子のスカートの中を盗撮していたというものだった。法改正前なら都道府県迷惑防止条例しか罪を問えない行為だ。

不同意性交等罪の裁判文字通り不同意性交であり、法改正以前だったら強制性がないことを理由に不起訴で終わっていたことだろう。

どちらの裁判でも、旧態依然とした価値観を一切表出することもなく、新法の趣旨に則って検察官弁護士の双方が論告・弁論してたのが印象に残った。こうした性犯罪だったり新しい犯罪だったりは、裁判とは関係ない第三者の関心も高いようで傍聴席も大勢でにぎわっていた。



さて、また平日が休日になったら、裁判の傍聴に行くとするか。

裁判所は交通の便の良い繁華街にあって(おそらく、日本各地のどこの裁判所でも)、行きや帰りにランチショッピングを楽しむことができるのもいい。そこは映画館と同じく良いところになる。

  • いい趣味じゃのう

  • 漫画のコナンとかが好きな層とかぶりそうだね

  • 裁判傍聴ばかりしてる髭で長髪の男性とか中途半端な容姿の女性とかいるよね…😟

  • ていう字面で思い出されるのは、昔々「ションベン・ライダー」て映画で見たエピソードだw どういう経緯か忘れたが、期限までに急いで届けなきゃいけない荷物を積んだトラックが、ト...

  • 高校の頃傍聴したことがあって、今でもドラマのようだったなと思い出す。つまらない方が大半だけど、たまに嘘みたいに仕上がってる被告人がいる。

    • ワイが傍聴したのは執行猶予中にまた同じ罪でとっ捕まったやつで、もはや消化試合感しかなかったで

  • 増田の趣味はお世辞にも良いものとは言えないだろうけど、 その興味の方向性はすごくよく分かる。 犯罪の裁きを面白がるというと眉は顰められるかもしれないが、 しかしそこには明ら...

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