「課題が見当たらない」 西武首脳陣が驚く高卒ルーキーの高い“完成度”
タイミングの取り方が抜群
実際、打席でもその落ち着きは表れている。追い込まれても慌てることなく、その状況に応じた打撃に徹することができる。 「追い込まれたら追い込まれたなりのバッティングをしようとする」 落ち球には逆方向への軽打も選択しながら、甘く入った球は強く振り切ることもできる。状況判断と積極性を両立できている点も高く評価されている。 さらに小関ファーム監督は、横田の最大の技術的な特長として「タイミングの取り方」を挙げる。 「タイミングを取って自分のポイントでしっかり振る。そこがまず上手ですよね。だから初対戦のピッチャーでもある程度イメージをして初球からブンッと振れる。ましてプロのピッチャーで変化球もいい、スピードも高校とは全然違う。その中でも自分のタイミングで振れる。そこが一番いいところなんじゃないですか」 精神的にブレないからこそ、自分のタイミングも崩れない。打席で迷いが少ないことが、プロ相手でも自分のスイングを貫ける要因になっている。 そのため、小関ファーム監督は現時点で「このコースが打てない」「この球種が苦手」といった明確な技術的課題は見当たらないという。 「課題と言えば、もう今は実戦の中で経験していくことだけ。これが明確に課題です、というのはそこまで感じないです」 守備では三塁を中心に起用しながら遊撃にも挑戦させており、「可能性を探りながら育てていく」方針だ。 高卒1年目で技術が高い選手はいる。しかし、結果に左右されず、自分のやるべきことを淡々と積み重ねられる選手は決して多くない。技術と精神力の両輪を兼ね備えた18歳だからこそ、西武首脳陣は「3年後、5年後の中軸」と将来像を描く。その姿を首脳陣が思い描くのも当然と言える。 文=伊藤順一 写真=BBM
週刊ベースボール