トリッカルが良かったので好きなところ書いてく
前置き
この記事は先日配信開始のトリッカルをプレイして2週間程度のプレイヤーの感想文となっています。
ゲームのお役立ち情報はなし、プロではない人間の知ったかぶり分析ごっこで好きを語るのがメインの記事なのでその辺はご了承ください。
トリッカルとは
トリッカル(正式名称:トリッカル・もちもちほっペ大作戦)
2025年10月9日にサービス開始されたスマートフォン向けゲームアプリのこと
基本プレイ無料(一部ゲーム内課金あり)の、いわゆるソシャゲに分類されるゲーム
韓国で2023年から配信されている「トリッカルRe:Vive」のグローバル版にあたるもので、元ゲームから少々ゲームバランス調整が入っている。
開発:Epid Games
公式サイト:https://trickcal.biligames.com/jp/
公式X(旧Twitter):https://x.com/trickcal_jp
・どんなゲーム?
戦闘⇒アイテムゲット⇒キャラ育成⇒より難しい戦闘…を繰り返す
現代では一般的なRPGチックのゲーム
戦闘は以下の3プロセス
・戦闘するキャラの編成
・戦闘直前にランダムに提示されたバフ効果カードを使用
・自動戦闘(スキル使用時のみプレイヤーの操作あり)
育成面はリソースが常に足らない盆栽ゲーです。恐ろしい!
・このゲーム面白い?
もちもちしてるよ
いつでも引っ張れるもちほっぺ達
このゲームのもっとも特徴的な要素でゲームタイトルにもなっている、
3等身ほどのもちもちほっぺのキャラクターイラスト
これがとにかく色んな場面で出てくる、アニメーションしながら、ほっぺをつまんで引っ張れる状態で。
タイトル、ホーム、ストーリー進行の会話シーン、戦闘後リザルト、アイテムショップ、ガチャトップ、キャラクター育成、ゲーム内イベントの進行チュートリアルetc…
どの画面に行っても動いているキャラクターがいて賑やかで、なんとなくほっぺを引っ張って遊べる。
いつでも引っ張れるもちほっぺの他にも賑やかし要素が充実している。
冒険協会(アルバイトの依頼)、宴会場(食事のお誘い)でキャラクターを選択するとボイス付きで挨拶してくれる。
一部画面では購入したちょっと変な生き物(ペット)が徘徊。
2等身くらいのチビキャライラストが画面の端でぴょんぴょん跳ねたり震えたり高速回転してる。
所々で歓声が上がってプレイヤーを祝福してくれる。
キャラクターのレベル上げはゴォォォ!の音と共に吸い込むようなエフェクト描画。
トリッカルはおそらくこういう「賑やかでふれあってなんとなく楽しい!」に特化したゲームとして作られている。開発者インタビューの2:58でもそれっぽいこと言ってるので多分そう作ってる。
ゲーム性の例としてよく挙げられるもの(リスクリターンの駆け引き、最高記録の更新挑戦、難題を解決するカタルシス)とは一切関係ない部分だけど、こういうのも良いよね。私はとても良いと思う。
丁寧でもちもちなアニメーション
立ち絵の話
このゲームのもちほっぺ達はいわゆるボーンアニメーションとメッシュ操作で動いていると思われる。(古い言い方だとフラッシュ、最近だとLive2D、Spineなどのソフトウェア名で呼ばれるけど正式名称は知らない)
仕組み自体は珍しいものというわけではないのだが、そのアニメーションの作り込みがとても丁寧。
動画で例を挙げたいのだけど…noteは粗いGIFか他サイトからの埋め込みでしか動画を掲載できないので、公式のキャラPVを参考用に置いておく。
上記の動画で出てくる立ち絵はゲーム内で使われているものを同じ。0:40あたりからのエフェクトなしの立ち絵が動画内で一番観察しやすい立ち絵だ。
立ち絵で見えてくる作り込みはこんな感じ。
たくさんのパーツが体中心の息遣いの動きからはちょっと独立してふわふわ動きをする。口も髪も腿もお胸もふわふわ揺れる。
表情の種類が豊富でパーツがプルプル震えたり伸び縮みするのも多い。
お菓子をむさぼりくっているシーン(0:11)なんかはエルフィンの魅力を見事に表現しているだろう。ほっぺのチーク🔴の軌跡に対し、頬染めの線パーツ(///)が少し遅れて追従する。立体的もちもちほっぺ質感。
杖の先で浮いているラミエルみたいな宝石も立体的に見せる作り(手前側の頂点を中心点として、こちらに見える面の大きさが変わるような動きをしている)
後ろ髪、スカート、マントの先端は小さな往復でループする振り子のような動きをするが、往路と復路で同じ軌跡にならないようにわずかにずらしている。
長物が揺れる表現としては同じ軌跡でも十分だとは思うが、そのように作った結果お硬い動きに見えてしまう事もある。妥協しない作りだ。(動画にはないけど)スカート、マント、髪の毛、杖についてる布の骨格は細かく設定されているのか、緩やかな曲線で波打つ動きをする。
女の子が踊る3Dゲームでも髪、スカートがこのような動きをするので表現が珍しいわけではないのだが、2Dゲームかつボーンアニメーションでここまで作っているのはあまり見たことがないので驚いた。
総じてパーツ分けとメッシュアタッチメントを駆使して動かす仕組みの強みを存分に生かしたアニメーションかつ細かいパーツの動きまで丁寧な作りで素晴らしいクオリティ。
思わず作業量を想像してしまい、開発スタッフがメルトダウンバターしてしまわないか心配になってしまうほどだ。
戦闘キャラの話
立ち絵の他、戦闘画面で使われるキャラグラフィックも専用で存在する。戦闘画面では求められる物が異なるせいか、絵柄は一緒でも作りが違っている。
参考動画はないので画像だけです…
スキル発動時のモーションは若干大振りで一緒に描画されるエフェクトはキャラと同じ程度かそれ以上のサイズのものが多い。これは画面に対してキャラサイズが小さく多数のキャラが入り乱れるスマブラ状態で「何をやっているか分かりづらい!」とならないように狙って派手に作っているのだろう。
ダイナミックに動くので分かりやすい。
歩きモーションはキャラの性格がよく表れた個性的な動きをしている。このモーションは戦闘と戦闘の間にある行うプレイヤー操作の区間で整列した状態でたくさん見ることになる。自動戦闘が中心になるゲームシステムで数少ないプレイヤー操作部分(=確実に画面を見ている)に整列状態で見せる事でキャラクターを印象づける理にかなった作りだ。
立ち絵と比較するともちもち感のあるパーツの動きが少なくちょっと質感が固い印象。戦闘画面では最大6人の味方キャラ+同数以上の敵キャラ、それらが発するエフェクトの描画、効果音、戦闘の処理、最大3倍速進行処理…とマシン負荷が高くなる事が想定されるため、1キャラに割く計算リソースを抑えている作りだ(たぶん)。
こちらは全体的にゲーム側の都合に少し寄せた作りになっているようだ。
プレイヤー側からすればそんな事情は知ったことじゃない部分なんだけどこういう工夫が垣間見えるグラフィックは私の好きなやつ。「桜井政博のゲーム作るには」も大好きな人間なので…
お遊びたっぷりインターフェース
行く先々で出会う個性的な画面デザイン
戦闘、育成、キャラとの会話、イベント等々でトリッカルも画面が多いゲームなのだが、画面のデザインがいちいち個性的で妙に力が入っている。
トリッカルの世界観に合わせたデザインから強烈なパロディまである。
戦闘に関する画面は入口⇒ステージセレクト⇒編成画面⇒戦闘開始…の画面遷移で共通しているため、内部的な処理と共にある程度の画面構成の流用も可能だろう。そういう部分に力を入れているのはこのゲームのこだわりと目指す方針が感じられる。
期間限定イベント「カードの中で踊る運命」でもイベントトップとステージセレクト画面がその前回イベント「メルトダウンバター」とは異なる独自デザインであった。イベントもこういう作りを続けていくんだろうか。期待して待ってます。
システムメッセージまでゆるい言い回し
キャラデザインから想像できる通り、ゆるめのテンションで進行するトリッカル。メインストーリーは妖精王国の内乱の中に放り出され、事態の収束に奔走するお話なのだが…登場人物の多くはおつむがゆるく非行に躊躇がないので大体のシーンはコミカル。
そのテンションはプレイヤーに向けたシステムメッセージまで侵食している。
ゆるめなメッセージを上げるとこんな感じ。
「先に前のステージをクリアしてください~!」
(未開放のステージを選択したとき)「人気がありすぎて、これ以上フレンドを増やすことはできません。」
(フレンド数上限に到達した状態でフレンド登録)「新たな次元が解放されました。恐ろしい!」
(腕試しコンテンツ「次元の衝突」の開始通知)「え?何?長すぎて覚えられません」
(名前設定で最大文字数を超えたテキストを入力する)「勝ちに行く」
(PvPモードの開始ボタン)
かなり馴れ馴れしいテキストなのでちょっと反感買うんじゃないか…?って心配もするが、そんなことはお構いなくこのゲームは全体通してこういうノリで行きますって確固たる意志を感じる。私は好き。
のめり込むプレイヤーへのサポート
アイテム入手のショートカット
現代の育成要素ありのスマホゲームではたぶん標準装備のような機能だが、戦闘スキップ機能、育成アイテムを消費する画面からそれを獲得できる画面まで直接移動の機能がある。
もちほっぺを可愛がることにゲームのウェイトを置いているこのゲームなら育成のための戦闘そのもので苦労してもらう理由はないだろうから搭載しない理由もないだろう。
こういう機能はあると私とても嬉しい。どうせ育成アイテムが足りないほうで苦労するもんね!
キャラを深掘りする要素色々
ゲームにのめり込んでひとりのキャラクターと世界観に入れ込むのはよくある話。キャラを可愛がる、よく知るための要素も用意されている。
キャラと世界観を描くテキスト。ひとつあたりのテキストは短め、キャラではキャラ専用ストーリー、プロフィール、過去話、愛用品。キャラ以外では種族、消費アイテム、装備、遭遇した敵などにちょっとだけテキストが付く。
料理のリアクションなんてものもあり、宴会場(好感度上げシステム)で好み、または嫌いな料理をお出ししたときの感想が記録される。
テキストも要素数もめちゃくちゃに多いわけではないのだが、このゲームらしいテンションの一言が添えてあって、なんとなく好きな部分だ。
ちなみにお着替え要素(一部除き有料)もあり、立ち絵、戦闘絵に反映される。戦闘以外のボイスも衣装専用のものに変わる。
楽曲が良い、アクセスもわりと良い
楽曲の良し悪しやジャンルはさっぱり分からないんだけどなんとなく好き。ゲームが好きになると楽曲も好きになっちゃう単純人間なので…
作曲者の方とEpid GamesのYoutubeアカウントで楽曲が投稿されているのでゲーム外でも聞く手段があって助かる。
ガチャを回したときの曲「Hail The World Tree」
まとめ
もちもちほっぺに対する細部までの作り込み、そしてプレイヤーの目に触れるところほとんどをゆるい世界に構築する丁寧な作り込み。
ゆるいデザインとちょっと様子がおかしいPV群からはちょっと想像ができなかったくらいによくできているゲームで、私の好きなタイプのゲームだった。
興味を持ったらちょっとだけプレイしてみてほしいです。
…このゲームを開発したEpid Gamesの社長はトリッカルの開発費を集めるために自宅を抵当に入れ、2025年現在もまだ帰ってきてないそうだ。
そこまでやって、これほどまでのゲームを作ってグローバル版リリースまで進んだのに世間には受けなかった…というのもちょっと悲しいのでお家が帰ってくるくらいにはいっぱい遊ばれてほしいですねぇ。


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