ソフトバンク 前田悠伍 高卒3年以内では60年ぶりの開幕9連勝 6回5失点も打線が大量援護の強運
◇パ・リーグ ソフトバンク10―6楽天(2026年8月2日 楽天モバイル) ソフトバンクの前田悠伍投手(20)が2日、楽天戦で開幕から無傷の9連勝を飾った。6回を投げて今季ワーストの5失点を喫したが、打線の強力な援護を受ける強運ぶりを発揮した。高卒3年目以内の開幕9連勝は1966年に巨人・堀内恒夫が13連勝して以来、プロ野球60年ぶりの快挙となった。チームは球宴を挟んで3連勝。貯金を今季最多26とし、早ければ5日に優勝マジックが点灯する。 【写真あり】TikTokで人気の福岡女子「野球やるの楽しい」 ソフトバンクピンクユニS!「笑顔素敵」「天使」の声 雨が降り続ける中での厳しいマウンドだったが一切の言い訳はない。打線の強力な援護を受けて白星を手にした前田悠は、反省の言葉を次々と並べた。 「僕だけの結果で見れば負けていても当然。ホームランを打たれたのも高めの甘い球で投げミス。それ(雨)が大きく影響しているわけではなく、後半は自分の感覚的に力み過ぎていました」 3回に平良に先制ソロを浴びて19イニングぶりに失点した。味方が逆転してくれた直後の4回にも先頭からの3連打をきっかけに2点を失う。登板試合での複数失点は5月24日の日本ハム戦以来8試合ぶりだった。 6回にもマッカスカーのソロなどで2失点した。1試合で2発を浴びたのも今季初。悪天候に加え、味方が6点を奪う長い攻撃の直後だったが、4日に誕生日を控える20歳の左腕は自分に対して厳しかった。「点を取ってもらった次の回に点を取られてしまっている。今日のような投球では野手の方が良い攻撃をしてくれてもチームに流れがこない。反省の多い投球になった。次は同じミスをしないようにしたい」と話した。 6回7安打を浴びて今季ワーストの5失点を喫したとはいえ、無傷の9連勝。開幕9連勝は球団では15年のバンデンハーク以来となる快進撃。高卒3年目以内では、66年の巨人・堀内恒夫の13連勝以来となる快挙だ。 昨季の1勝から大きく飛躍し、初の2桁勝利に王手をかけた。だが、小久保監督の見方は厳しかった。「それ(雨)は言い訳にならない。下が悪いのは相手も同じ。言い訳は最大の敵」。期待が大きいからこその言葉だった。 チームは球宴を挟んで3連勝で6カード連続の勝ち越し。交流戦終了後にカード負け越しはない。貯金は今季最多26となり、12球団最速で60勝に到達。優勝マジックは最短で5日に点灯する。前田悠の活躍が大きく貢献していることは間違いない。この日の投球もきっと成長の糧になるはずだ。 (木下 大一) ○…前田悠(ソ)が無傷の9勝目。チームで開幕9連勝以上は15年にバンデンハークが9連勝して以来。日本人では05年斉藤和巳の15連勝以来21年ぶりとなった。また、高卒3年目までに開幕9連勝は66年堀内恒夫(巨=新人)の13連勝以来で、球団では南海時代の65年に3年目の林俊彦が12連勝して以来61年ぶり。 ≪前田悠は持ってる男≫ ☆24年10月1日・オリックス戦 ドラフト1位ルーキーとしてプロ初登板初先発も3回8安打6失点と打ち込まれて無念の降板。しかし、その後にチームが6点差を大逆転して勝利し、黒星は付かなかった。 ☆25年7月13日・楽天戦 同年の初登板初先発で6回を無失点に抑えてプロ初勝利をマーク。6回無死一、二塁では三塁正面の当たりで三重殺が完成して、ピンチを切り抜ける奇跡的なプレーがあった。小久保監督は「トリプルプレーで抑えるところが持っているやつだなと」と笑顔。 ☆26年4月26日・ロッテ戦 シーズン初登板で初回1死から西川にいきなり先制ソロを浴びる。雨の影響で30分遅れで開始された試合は2回に再び雨脚が強くなって中断し、その後ノーゲームに。西川の一発は幻となった。