当時プーチンが行った演説を改めて聞いてみると興味深い。
彼はこう言っていた。
「もちろんNATOとロシアの総合的な軍事力は
(ロシアが圧倒的に強く)比較にならない」
そう言ったのは2022年だ。
今では状況がまったく違う。
現在のNATOには軍事力と呼べるものがない。
自ら戦力を骨抜きにしてしまった。
何も残っていない。本当に彼らには何もできない。
一方ロシアは。問題のほぼ全てを解決した。
世界で最も実戦に鍛えられ、最も豊富な実戦経験を持つ軍隊を擁し、その背後にはこれまで見たこともないほどの勢いで兵器を生産する完全に機能した防衛産業がある。
NATOには到底太刀打ちできない。
リスクと得られる利益という点で見れば現在の状況は当時とはまったく異なる。
当時のロシアはこう考えていた。
「あまり強く押しすぎればNATOをこの紛争に引き込むことになりかねない。我々はそれを望んでいない」
だが今のロシアはこうだ。
「NATOがどうした? いや、お前たちはもう存在すらしていない。ドイツには何もない。フランスにも何もない。ポーランドにも何もない。イギリスにも何もない。米国にも何もない。誰も何一つ持っていない。全てを合わせても何もない。全くのゼロだ」
そのためロシアは今、戦場でさらに攻勢を強められると考え実際にそうしている。しかも前線だけではない。
戦いをあらゆる領域に広げている。
ロシアは2年前にもできたはずのことを今になって成し遂げた。
ウクライナの防空網を無力化したのだ。
難しいことではなかった。
ロシアはすでにその攻略法を把握していた。
攻撃を集中させて防空網を飽和させ、迎撃弾を使い果たさせ、補給を断つことができると分かっていた。
だが当時はそれをしなかった。
今、ロシアはそれを実行した。
ロシアは昨夜、キエフに56発のミサイルを撃ち込んだ。
それに対して発射されたパトリオット迎撃弾はわずか1発だった。
それだけだ。
おそらくそれが最後のパトリオット迎撃弾だったのだろう。
ウクライナにはもう何も残っていない。何もだ。
つまり、ウクライナは完全に無防備になった。
ロシアは今、ウクライナの産業基盤全体を潰しにかかっている。
ガソリンスタンドを次々と破壊している。
すでに42カ所を爆破し、もう復旧することはない。
現在、前線付近ではガソリンが手に入らない。
ウクライナ人たちが「クリミアにはガソリンがない」と盛んに吹聴していたのを覚えているだろう?
だがクリミアにはガソリンがある。
ロシアはその問題を解決した。
では、どこにガソリンがないのか。
ヘルソン、ザポロージェ、ドニプロペトロフスク、スームィ、ハリコフだ。
ガソリン不足は後方へと広がっている。
ガソリンがないのはウクライナ側だ。
産業能力がゼロになっているのもウクライナ側だ。
ロシアが武器や弾薬を製造する工場を次々と爆破しているからだ。
ロシアが抱えているとされた石油精製能力の不足を覚えているだろうか。
ブルームバーグが出した最新の数字を見ると
ロシアはすべての問題を解決しただけでなく、現在ではここ数年で最も多くの石油精製品を生産している。
だからウクライナがロシアに何らかの打撃を与えたという見方は全くばかげている。
ロシアはあらゆる面で圧倒しているし、ウクライナにはもう何も残っていない。ウクライナ兵は大勢死んでいる。防衛産業もない。ドローンに賭けた作戦も失敗した。
たしかにウクライナはドローンをロシア南部の海水浴場に飛ばし子供たちを殺すことはできる。
大したものだ、ウクライナ。
実に感心するよ。
子供を殺す。それが戦争に勝つ方法だというわけだ。
だが前進を続けるロシア軍に対してウクライナは意味のあることを何一つできない。ロシア軍はスラビャンスクとクラマトルスクまで4キロメートルの地点に迫っている。この2都市を制圧すれば、それで終わりだ。
ドンバスはロシアのものになる。そしてロシアはそこで止まらない。
現在事態はリアルタイムで動いている。
我々は初めて全面的な崩壊が進んでいく様子を目の当たりにしている。
この冬ウクライナでは暖房が使えなくなる。
ゼレンスキー自身も事実上それを認めている。
「私はこの問題を解決できていない。解決策はない」
暖房もない。ガソリンもない。水もない。何もない。
ウクライナ軍が今も死んでいる一方で
ウクライナという国はこの冬に死ぬ。
様々な事態が一つに重なり合い、ごく近い将来
ウクライナが全面的に崩壊することになる。
我々は今まさにその局面を見ているのだ。
Scott Ritter : LIVE @2PM - Russia Winning Decisively youtube.com/live/381H4Jqnh… @YouTubeより
- ウクライナは内陸国になる。製油所にアクセスできなくなる