JRパス悪用の元国会議員、公判で語った動機は「なんとなく」…グリーン券詐取60~70回
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「金困ってなかった」
逮捕前は会社役員を務めるなどし、「金には困っていなかった」という山下被告。公判では、動機について「なんとなく、という気持ちが強い」と繰り返したが、捜査段階では「約25年間、新幹線に乗るのに金を払っていないので、もったいなかった」「グリーン席の快適さを味わうと一般席には乗れなかった」などとも供述していたという。公判でも「JRとは色々仕事をさせてもらったので、甘えていた」と話し、国会議員時代を忘れられなかった様子もうかがわせた。
パス運用に影響も
判決で、森島聡裁判長は「今後のJR議員パスの運用方法に与える悪影響も看過できない」と述べた。衆参両院の事務局によると、事件後、駅の窓口で係員に求められた場合に身分証明書を提示することや、期限切れパスの返却を徹底することなどの再発防止策が申し合わされたが、パスに顔写真を掲載するなどの抜本的な解決策には至っていないという。
今後、東京の別宅を処分するなどして東京に行く機会をなくし、再犯をしないと誓った山下被告。森島裁判長は「反省の態度を示している」などとして執行猶予を付けた理由を説明した後、「鉄道会社には必ず弁償してください」と念を押した。
閉廷後、山下被告は裁判所前に集まった報道陣に一礼。「心から深く反省し、おわび申し上げます」と述べ、車に乗り込んだ。
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