マイワシ漁獲ゼロ要因は 北海道釧路市で専門家ら意見交換会
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漁業情報サービスセンター主催の意見交換会が3日、マリン・トポスくしろで開かれた。今季釧路港で漁獲がないマイワシについて、水産研究・教育機構水産資源研究所の専門家らが要因を説明し、水産加工業者ら約60人が耳を傾けた。 太平洋沖のマイワシは2020年代に増加したが、23年以降は減少に転じた。要因として、海況の変化で18年以降は2歳以上の個体が太れない状況が続き、親魚の再生産能力が低下している可能性が指摘された。釧路港に揚がったマイワシ100㌘当たりの内臓脂肪量は18年以降、それまでの半分以下に低下していることも示された。 今年は道東海域の水温が低く、漁場形成が遅れているため、道東まで来遊する個体が少ない状況という。マイワシは海況変化の影響を受けやすく周期的に資源量が増減する魚種。ピーク時の1980年代には太平洋沖で300万㌧近く獲れたが90年代以降は激減し、釧路では94年から2010年まで水揚げがゼロだった。 希望的観測が少ない状況下で、由上龍嗣グループ長は30年前には未導入だったTAC(漁獲可能量)での管理を強調し「今はTACで漁獲管理ができているので、なんとかこの超低水準期の長期化を食い止めていければ」と述べた。
釧路新聞社