ソフトバンク・渡辺陸「野球をしている姿で少しでも力になれれば」 自身も熊本帰省中に地震遭遇
熊本出身のソフトバンクの渡辺陸捕手(25)が30日、地震で甚大な被害を受けた故郷への思いを胸にプレーすると誓った。休養日だった28日は帰省しており、最大震度7の地震に遭遇した。コンビを組んで2戦2勝と相性がいい上茶谷大河投手(29)とのバッテリーで後半戦“開幕マスク”が予想される背番号00は、少しでも熊本を元気づけられるように躍動するつもりだ。 【写真あり】熊本市在住のスザンヌ「温泉無料開放いたします」被災者、ボランティア対象に経営旅館の温泉と大広間を開放 渡辺は再び地震の被害を受けた故郷・熊本への思いを口にした。 「シーズン中はなかなか現地に足を運ぶことは難しい。野球をしている姿で少しでも力になれれば、という思いはあります」 28日に最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」が発生。渡辺は球宴休みを利用して自家用車で熊本に帰省し、祖父母らに会っていた。熊本市内で墓参り中に大きな揺れに見舞われた。心配な思いは尽きなかったが、後半戦も控える中で福岡に戻った。道中、多くの消防車が走る不安な光景も目の当たりにした。 「あの時を思い出す感じはありました」と振り返る。鹿児島・神村学園に野球留学していた2016年4月の熊本地震の時も帰省中で地元の西原村で被災した。周囲の景色は一変した。断水などライフラインに影響が出て、日常を失う経験をした。 まだ復旧が終わっていない中で再び故郷を襲った巨大地震。球団も10年前の震災以降に復興を支援する「ファイト!九州」と銘打った取り組みを続けてきた。今回も協議が進められている。渡辺もプロ野球選手として“できること”をやっていくつもりだ。 31日から後半戦がスタートする。楽天とのカード初戦は上茶谷が先発する。16日の日本ハム戦、24日の西武戦でバッテリーを組んで2戦2勝に導いた渡辺の先発マスクが濃厚。「まずはカミチャ(上茶谷)さんが気持ち良く投げられるように」と出番をイメージした。捕手では山本祐が左手骨折から22日に復帰したが、小久保監督は「上茶谷でかぶった時の姿と結果がいい。簡単に2軍には落とせない」と評価する。 指揮官からは痛恨のけん制死があった3月10日の巨人とのオープン戦で「あんなんじゃ1軍に置いておけんとなる」と苦言を呈されていた。かつて2軍で悩み苦しんでいた際に「輝きがない」と厳しく言われたこともある。今回の言葉を受けて「もっと頑張ろうと思います」と口元を引き締めた。 今季の先発マスクは7試合。チャンスは限られている中、地元への思いを胸に全力でプレーするつもりだ。(木下 大一)