ベトナム 最高指導者のトー・ラム氏 異例の国家主席兼任が決定
ベトナムで、ことし1月に最高指導者にあたる共産党書記長に再選されたトー・ラム氏が国家主席を兼任することが決まりました。ベトナムで書記長が国家主席を兼任するのは異例で、トー・ラム氏への権力集中が進むものとみられます。
共産党による一党支配体制が続くベトナムでは、ことし1月、5年に1度の共産党大会で、トー・ラム氏が最高指導者にあたる書記長に再選されました。
これを受けて、7日、国会で政府の主要人事を決める手続きが行われ、トー・ラム氏が国家主席を兼任することが全会一致で承認されました。
ベトナムでは、最高指導者が亡くなった際の一時的な措置などを除いて、共産党書記長が国家主席を兼任するのは異例で、トー・ラム氏への権力集中が進むものとみられます。
トー・ラム氏は公安省でキャリアを積み、党幹部や政府高官の汚職摘発を推し進めたことで知られ、前の最高指導者の死去を受けて、おととしから書記長を務めています。
トー・ラム氏は2030年までの経済成長率を年平均で10%以上にするという目標を掲げて行政改革などを進めていて、欧米メディアは、国家主席を兼任することで迅速な意思決定が可能となる一方、権力の集中によって強権的な体制に傾く懸念もあるといった見方を伝えています。