妊娠を防ぐため性交後72時間以内に飲む緊急避妊薬の薬局販売開始から半年、課題は?
■薬局に行く前に専用のLINEやWEBでチェックシートを書いておくと時間短縮に
3月9日にレソエル72を発売したアリナミン製薬によりますと、レソエル72のLINEのチャットボットを使うと、「緊急避妊薬を買いたい」と口に出さずにLINE画面を見せれば薬剤師に伝わるほか、店頭で記入するチェックシートの内容を事前に自宅などで確認できるということです。このLINEがあると(時間短縮でき)助けになるという声が薬局などから寄せられているといいます。
◇
LINEとは別に、レソエル72のWEBサイトもあり、チェックシートをオンラインで入力できます。PDFを印刷または保存して薬局などに持っていくと購入がスムーズになるということです。
■薬剤師が語る課題は…
東京・荒川区にある「りんごちゃん薬局」の薬剤師、鈴木怜那さん(一般社団法人SRHR pharmacy PROject代表)に緊急避妊薬の実情を聞きました。「販売している薬局がなかなか見つからなかった」という人や鈴木さんが勤務する薬局が日曜、祝日にも営業しているので助かったと話した人もいたということです。 鈴木さんは課題の一つとして運用ルールの複雑さをあげました。「この薬を販売できるのは専用の研修を受けた薬剤師のみ、など様々なルールがあります。国からの通達も複雑で、未成年にも販売できるのに、年齢制限があると誤解した薬剤師もいました。」「(ほかのお客さんに聞かれないように)個室などに移動して、チェックシートを書いてもらい、薬の説明をし、服用してもらうので10~15分ほどかかります。薬剤師1人が営む薬局では、ほかのお客さんが待つ長い列ができたと聞いたこともあります。海外ではこの薬を買う際『直近の生理日』などを答えるチェックシートはないといいます。日本でもこの薬について必要な情報をもれなく簡潔に伝える仕組みを整備しつつ、販売ルールを簡素にできると、買う方もチェックシートの項目が多すぎて不安といったことがなくなり、販売側の時間や人材確保のためにもいいと思います」