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こんなに困難な時代だから、金玉落としの谷へ行って金の玉が落ちるところを撮りゃいいのに

菊川市の横地城には「金玉落としの谷」という珍地名があります。ウィキペディアに画像がないので、いつか写真を撮りに行きたいと思っていました。

そんな折、面白いことを小耳にはさみました。年に一回、金玉落としの谷で金の玉を落とすのだそうです!

撮りに行きましょう!

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春の菊川へ!

横地城

宇喜多「あの、すみません。金の玉を落とすイベントがあるって聞いたんですけど」
現地の人「ああ、それはもうやっちゃったんですよ。11時ごろに。」

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もう終わったのぉ~~っ!!

私が来るのが遅すぎました。金の玉の落下に遅刻しました。

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ここは横地城。左の落ち込んでるVTuberは私です。

静岡県菊川市横地城は、室町時代から戦国時代にかけての城郭としても知られています。私としては、「金玉落としの谷」のみならず、地名付けに光るものがあると思います。

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立体感のある地図が有難い。こういう案内図にひとかどの英訳がついているのも要注目。

細長いから「象の鼻」、山中にあって広いので「千畳敷」などあります。なかでも「一騎駆」と「対縁棒」が、私のお気に入りです。

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ただ、申し訳ないことに、一騎駆そのものは撮影し忘れてしまいました。
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おおよそこういう地形です。一騎しか通れないから「一騎駆」
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「対縁棒」

横地城への登り口に、竹の棒が置いてあるのです。「対縁棒」という看板もあり、おそらくは、険しい山城を登る助けとして自由に使える棒……ということだと思います。この「対縁棒」、どうググっても情報が出てきません。見たか、grokipedia!インターネット上にない情報はまだあるぜーっ!

金玉落としの谷

じゃあインターネット上ではというと、横地城と言ったら「金玉落としの谷」、あるいはもう一歩踏み込んで、菊川市と言ったら「金玉落としの谷」、ぐらいの勢いです。

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金玉落しの谷
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しっかりと谷

金玉落としの谷の由来については、様々な説があります。兵の訓練のために木の玉を落として拾わせ、兵の訓練をしたため、という説がよく紹介されます。

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実際問題、大の男ならからくも登れるだろう、という感じの角度。

毎年桜の季節になると、横地城で桜祭りが開かれます。アトラクションとして、金の玉を落として子供たちに拾わせるイベントがあるのです。そして私はそれに遅刻したのです。

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ただし、本当に金玉落としの谷から落とすと危ないので、横地神社のほうから道へおとす……らしいです。
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この画像を撮影している背後では、石段を活用して、子供たちが「だるまさんがころんだ」に全バイタリティを投入している。

めんどくさがらずに、問い合わせでも何でもすればよかった……

「困難な時代」

行われているのは、その名もズバリ「横地城跡桜まつり」です。先述した「千畳敷」で行われます。このお祭り、地域の集まりという側面が、きわめて強いです。

画像奥に露店のようななにかが見えますが、露店ではありません。地元住民が鉄板などをもってきて、自分で焼いて食べたり、他の地元住民にふるまったりしているのです。

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お酒のみ、お金を取る形式にしている。

漏れ聞こえてくる会話がウルトラスーパー地元トークです。ちょうど、スーツ姿の壮年男性が千畳敷まで登ってきました。どうやら県か市かどっちかの、地方議会議員のようです。彼は大人たちの輪へ入っていき、瞬く間に床屋政談が始まりました。

ここで、全く話を変えます。私が一番好きなジブリ映画は『紅の豚』です。作中、主人公が銀行へ行けば「戦時国債はいかがですか?」といわれます。あるいは給油のため立ち寄った店では、大人たちが「王党派が……」「臨時政府が……」と床屋政談をしており、外ではヒロインが「ガソリンがイタリアの3倍」もすることに文句を言います。

小さいころは、「ああ、この会話は聞き流してよいヤツね」と思わされたのですが、今では「その辺の話、気になる~~!!」と思います。

まさに今、地方議員と大人たちが「ガソリンが……」「ホルムズ海峡が……」と床屋政談をしています。

さらに向こうには、横地氏の年表があります。

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横地城は1476年に陥落しました。東遠にその名をとどろかせた横地氏はチリジリバラバラに。横地氏15代目当主の元国なんかは二歳で甲斐へ落ちのびて、そして、ついぞ御家再興はかないませんでした。

戦国時代も、戦間期も、2026年春も、華やかに見えてホントは困難な時代です。……そもそも、困難じゃない時代って、人類史上あったんでしょうか。

困難な時代にあって

卑近なところで言えば、ウィキペディアも困難な時代に直面しています。皆がみぃんなAIに質問するようになり、ウィキペディアへの関心や訪問が減っているのです。AIの回答の源泉は、ウィキペディアなのに……

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC12BSS0S6A510C2000000/

そんな状況にあって、芸人の大久保八億さんが、ウィキペディアの画像を取り上げた動画をアップロードしています。なかなか好評なようです。

https://www.youtube.com/watch?v=RAJVe1thvuU&t

面白画像という方面から、ウィキペディアへの関心や訪問を増やすのもありなのでしょうか。それこそ、金玉落としの谷から金の玉が落ちていく画像を載せれば、バズるでしょう。訪問数や関心が増すでしょう。

そして私が横地城に来たのも、半分はこれが目的でした。遅刻したせいで、撮影できなかったんですけれどもね……

そう思いながら、ションボリしながら帰るところでした。これを発見するまでは。

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金の玉だ

おそらく、金の玉として落とされたのはこれでしょう。市販のパールエアーボールです。

落とす?

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落とせばいい?

あの宴席に割って入っていって、落とす許可を取り付けて、画像を撮ってWikipediaにアップロードすれば、バズること間違いなしです。

面白画像という方面から、ウィキペディアへの関心や訪問を増やすのもありなのでしょう。

「面白い」の力で困難な時代に、風穴を開けるかもしれません。

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そりゃあ、このボールが落ちたのは横地神社のあたりからです。
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そりゃあ、この谷を転がったのは木の玉です。
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でも、困難な時代なんだから。
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事実に反するので落としません。

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オマル

歴史に魅了されたため、タグ付けして記事を読みました。記事を完成させた後、ウィキペディアを充実させ、その人気を保存しようとするあなたの野心に魅了されました。 このよく書かれた、興味深く、読むのが楽しい記事をありがとうございます。

ウィキペディアン。かつVTuber。 YouTube : https://t.co/814uySrfBk
こんなに困難な時代だから、金玉落としの谷へ行って金の玉が落ちるところを撮りゃいいのに|宇喜多・W・要出
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