“福岡県政のドン”蔵内勇夫・県議会議長に新疑惑 推進した巨大公園の高額モニュメント設置に「高校時代の恩師」が関与、浮かび上がる身内を県事業に参加させる手口
注目すべきは、その館長を13年にわたって務めるB氏である。実は、蔵内の県立八女高校時代の恩師なのだ。 1940年生まれのB氏は、県立高校の美術教諭を経て、2001年に退職。近隣の町の公民館長などを務めた後、2013年のオープン時に館長に就いた。 アーティストとしては大学在学中に彫刻作品で日展に入選。教員だった頃も作品を発表し、退職時は県立美術館で記念展示会も開いている。 だからといって、県立施設のトップを13年にわたり、85歳を超えてなお務める例はほとんど聞かれない。蔵内の政経セミナーで講師を務めるなど、両者の親密さも窺える。そこで芸文館に「蔵内氏との人間関係ゆえの待遇ではないか」と尋ねたところ、「県内の美術団体等の役員や会員を務めており、館長に相応しいということで就任している」と回答した。 さらに疑念が膨らむのは、両者の関係が、施設長と有力県議という関係で終わらないことにある。 そもそも、芸文館の運営で指定管理を受けているのは「ちくごJR芸術の郷」事業団という共同事業体だ。 事業団は年間約1.3億円の指定管理料で施設管理を受け持つが、事業体の構成団体の1つに「芸術の森デザイン会議」という名前のNPO法人が登場する(館は「デザイン会議に管理料は分配されていない」と回答)。 ウェブサイトによれば理事長はB氏。B氏の息子が事務局次長かつ館の職員だった時期もある。 家族経営に近い法人が運営を担い、その主たる事務所は、公園に接した別の建物に置かれている。 驚いたことにその建物は、蔵内の元秘書が社長を務める、前述のアシスト九州という、蔵内の身内企業と同一のものだ。 土地の登記によれば、2010年8月、婿入り前の蔵内の実家・山口家が売買で取得したが、その年の10月に相続が開始。だが10年以上にわたって登記はなされず、相続登記が義務化された2024年の法改正を受け、やっと蔵内の兄と蔵内が相続人として申し出ている。 実相は、蔵内のビジネス拠点だったのではないのか。
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