【わたしと地元】塚本恋乃葉、愛する「広島」の思い出をまっすぐに語る…目標はマツダスタジアムでもう一度始球式!
東京での暮らしが少しずつ板についてきた今でも、広島に帰ると、不思議なくらい気持ちがほぐれる。駅に降り立った瞬間の空気の匂い、人の声のトーン、街のテンポ。全部が「ああ、地元だな」と思わせてくれる。そんな場所で、わんぱくに、まっすぐに育った彼女の言葉には、土地の匂いと暮らしの温度がちゃんと残っている。今回話を聞いたのは、第46回ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリの塚本恋乃葉。広島出身の彼女に、思い出の味、地元でのエピソード、そしていつか帰る場所としての“広島”について、たっぷり語ってもらった。
■バレーボール部「一期生」として部活に全力の日々
父が広島カープの元プロ野球選手だったということから、広島市で生まれ育ちました。いまでも広島には月に一回以上帰っていて、空気の匂いや、人の話し方、街のリズムに触れて「地元に戻ってきたな」と落ち着きます。
私が育ったところは、都会と自然のバランスが絶妙で、放課後は制服のまま海に入ったり、フナムシやカニを捕まえて牛乳パックに入れて帰ったりと、のびのびとした日々を過ごしていました。そんな遊び方が普通だと思っていたんですけど、東京ではなかなか聞かない遊び方でした(笑)。
学生時代はバレーボール部に所属していて、本当、毎日練習に明け暮れていました。特に高校は「一期生」として部を立ち上げたこともあって、練習メニューも自分たちで決めながら考えて動く日々。休みもなくて大変だったけど、部活帰りに仲間と食べたお好み焼きや、海に沈む夕日を見ながら歩いた帰り道は思い出です。
休日には友達とパルコや本通商店街に遊びに行くのが定番で、洋服を見たり、ちょっと背伸びして純喫茶でナポリタンを食べたり。ちなみに、広島の人は本当にパルコが好き(笑)。とりあえずパルコに行けば誰かに会える。友達と「とりあえずパルコ集合」っていうのが口癖みたいになってました。
小学生の頃には、友達と尾道までプチ旅行したこともありました。尾道は坂道と細道が入り組んだ街並みがすごくおしゃれで、クレープやラーメンを食べたりしながら、一日中歩いていたのを覚えています。「未来心の丘」という真っ白な大理石のアートスポットにも行ったことがあって、そのときは「こんな場所が県内にあるんだ!」って驚いたのをよく覚えています。小学生ながら、まるで海外にいるみたいな気分でワクワクを感じていました。
■広島では「寿司を握るバイト」をしていたことも
広島の良いところといえば何にしろ「食べもの」。全部おいしいんです(笑)。地元でよく食べていたのは、やっぱりお好み焼き。私が通っていた高校の近くにある「お好みファーム」は、学生証を見せると割引してくれて、部活帰りによく立ち寄っていました。
広島のお好み焼きはもともとボリューム満点なんですが、そこのお好み焼きはその中でも特に食べごたえがあって、練習でお腹ぺこぺこの私たちには本当にありがたい存在でした。そばに加えてごはんが入っている「そばめし風」なお好み焼きもあって、とにかく満足感がすごいんです!
宮島も実家から近くて、牡蠣や揚げもみじは定番のおやつ。観光地だけど、地元民にとっても親しみのある場所です。ちなみに、大学生のときには宮島でバイトもしていて、名物の「あなご飯」を出すお店でホールやキッチンを担当していました。
寿司屋でバイトしていたこともあって、実はこっそり握ってたこともあるんです。見た目は職人っぽくないので、知らずに食べてくれた先生に後でバラしたら、「食欲なくなったわ〜」って言われました(笑)。
それともうひとつ、思い出深いバイトがあります。代官山にあるりんご飴専門店「キャンディアップル」の広島店ができると知って、どうしても働いてみたくて、オープン前日のプレオープンというバタバタしたタイミングで面接を受けに行ったんです。
無事採用されて、念願のりんご飴屋さんでのバイトが始まりましたが、その直後にスカウトキャラバンのオーディションが進み始めて… 2ヶ月で「すみません、辞めます」って伝えることに。せっかく忙しい中で面接してもらったのに、きっと「なんで辞めたんだろう?」って思っているはずです(笑)。
■カープ好きにはおなじみ由宇練習場、大野寮にも通っていた
最近は東京暮らしにも慣れてきたけど、街のスピード感や、すれ違う人の無言の早足には、ちょっとびっくりします。広島って、レジの人と会話するのもよくある話で、コンビニでも「これ、おいしいよね〜」なんて話しかけられたりするんです。そういうあたたかさに慣れて育ったから、東京の暮らしにはまだ戸惑うこともあります。
でも、いまは東京での活動を通して、広島にも恩返しができるような存在になりたいなと思っています。2024年にずっと応援していたカープのホームグラウンド MAZDA Zoom-Zoomスタジアムで始球式をさせていただいた時は、本当に夢のようでした。
幼い頃から二軍の由宇の球場とか大野寮に通って、天谷宗一郎選手や栗原健太選手、廣瀬純選手といった好きな選手を間近で見ていたあの頃の自分に、「将来マウンドに立つよ!」って教えてあげたいです。
また次、始球式のチャンスがあったら、今度こそバシッとストライクを決めたい。そんなことを思いながら、これからもお芝居や「出川ガール」の一員になるべくバラエティに挑戦していきたいです。ゆくゆくは同郷で事務所の先輩でもある綾瀬はるかさんみたいに、もっと名前を知ってもらって、堂々と胸を張って「広島に帰ってきました」と言える日が来ればいいなと思います。
<編集後記>
言葉を選ぶように、自分の間で広島での思い出を振り返っていた塚本さん。ただ話が進むうちに、海や坂道、パルコの記憶など、幼少期から見てきた原風景を熱く語るようになっていった。制服のまま海に入った話、虫を牛乳パックに入れて持ち帰った話、寿司を握っていたバイトのこと。どれも肩肘張らず、まっすぐに記憶をたどる姿勢が印象的だった。「やっぱり広島が好きなんですよね」と話すその声は穏やかで、迷いがなく、地元に対する揺るぎない思いがにじんでいた。
<マネージャー談>
塚本の“好き”に対するまっすぐな姿勢は、見ていてとても清々しくて、つい応援したくなってしまいます。妹のように可愛らしさを感じるときもありますが、自分をしっかり持っていて、本番にはとても強く、私以上にしっかりしていてすごいなと思うことが多々あります。
ツボに入ってしまった時には笑い続けてしまうこともありますが、持ち前の明るさで、いつも周囲を明るくしてくれ、気づけばこちらも笑顔にさせられています。
<撮影の様子はこちら!>
【プロフィール】
塚本恋乃葉(つかもとこのは)
2004年10月26日生まれ、広島県出身。
第46回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリ受賞。
日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」にて新メンバー、出川ガールとして出演中。広島ホームテレビ「ピタニュー」、フジテレビONE「プロ野球ニュース」にも隔週レギュラーとして出演中
TikTok
取材・文/東田俊介
写真/上村窓



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