熊本地震の住宅被害1526棟、9532人避難…死者36人・停電おおむね解消
配信
熊本県で最大震度7を観測した地震で、県災害対策本部は31日、新たに2人の死亡が確認され、死者は、災害との関連を調査中の2人を含めて計36人となったと発表した。生存率が急激に下がる「発生から72時間」を過ぎ、爆発があった商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)では、生存者がいないか確認する作業が続く。住宅被害は同日午後7時時点で、全壊182棟を含む1526棟に上った。停電は同日夕までにおおむね解消した。 【一覧表】過去に発生した「震度7の地震」
県などによると、新たに確認された死者のうち1人は、煙突が折れて建物が損壊した日本製紙八代工場(八代市)で見つかった。同工場で閉じ込められた11人のうち、計9人が亡くなった。
死者の内訳は▽八代市20人(30~90歳代男女)▽嘉島町7人▽氷川町4人(50~90歳代男女)▽宇城市2人(60~70歳代男性)▽甲佐町1人(ベトナム国籍の20歳代男性)。他の2人については災害との関連を調べている。
31日午後6時15分頃、爆発があった商業施設とは別の宇城市の「イオンモール宇城」で、従業員から「男性が崩落した壁の下敷きになっている」と119番があった。消防によると、80歳代の男性を救出したが心肺停止の状態だったという。
災害対策本部の発表(午後7時時点)によると、348か所に避難所が開設されており、9532人が避難している。住宅被害は1526棟。このうち、約3800世帯が暮らし、震度7に見舞われた氷川町が全壊163棟を含む1261棟を占めた。被災状況が明らかになっていない自治体もあり、被害はさらに拡大する見込み。
震度7を記録した宇城市では31日から罹災(りさい)証明書の発行手続きが始まった。市が受け付けを200人に制限し、すぐに定員に達した。
JR九州は31日、九州新幹線の筑後船小屋―熊本間の運行を再開し、博多―熊本間がつながった。全線復旧の見通しは立っていない。
気象庁によると、熊本県では1日以降も猛暑が続き、週明けには最高気温が40度超の酷暑日が予想されている。
- 27
- 101
- 35