教職員には諦めムードが漂っている
ただ、現在のガバナンスでは、執行部が運営に失敗していると教職員たちが感じても、トップが選んだ運営方針会議や総長選考・監察会議が異を唱えることは考えにくい。それだけでなく、全てが現場のあずかり知らぬところで決まってしまう。そして、その決定がある日突然現場に押し付けられているのが東北大の現状だ。
教員の一人は「東北大にはガバナンスがない。本部の執行部はガバナンスの意味を取り違えている」と指摘する。
「組織の上の人が下の人に徹底してやらせるのがガバナンスではないんですよ。国際卓越研究大学が認定されて’25年度から事業がスタートして、わずか半年で財務がショートしていると言い出したものの、誰も責任を取りません。本部が’25年度の助成金154億円を何に使っているのかについて、教職員は知らされていないなど、情報の透明性もありません。部局の教職員には諦めムードが漂っています。
やはり大学ですから、情報をきちんと公開して、海外大学への留学などを含めていろいろな経験を持つ教員らと一緒に最も良い方法を導き出さなければならないのに、本部の一部の執行部が自分の狭い経験や力量だけで判断するのは非常にまずいですよ。本部の執行部が教育研究から逸脱せず暴走しないように縛るのが、本来の組織のガバナンスではないでしょうか」
現状のガバナンス体制によって、東北大では教員たちが首を傾げざるを得ない事象が次々と起こっている。その実態を次回お伝えする。