国際卓越研究大学の第3号に認定された京都大学(筆者撮影)
国際卓越研究大学の第3号に認定された京都大学(筆者撮影)

京都大学の教授が集会で「抗議した内容」

ところが、意向調査の結果と次期総長の人選を見た教員たちは驚いた。次期総長に決定したのは副学長の立川康人氏。立川氏の得票は299票で、6人の候補のうち3位だった。しかも、1位の478票、2位の301票と比べて票数にも差があり、全体の得票率も立川氏は約20.8%しかなかったのだ。

総長選考・監察会議は立川氏を選考した理由を、「自由な学風のもと、対話を重視したリーダーシップにより、国際卓越研究大学としての変革を安定的かつ強力に牽引することが期待できる」とした。

この投票結果と選考理由に対して、集会でマイクを握った人文科学研究所の藤原辰史教授は次のように述べた。

京都大学人文科学研究所 藤原辰史教授(筆者撮影)
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「あらゆる投票は、多くの人々の高度な職業倫理と公共意識、そして国民の税金によって支えられているわけです。投票するためには、投票の準備をする人たちがたくさん必要になります。今回も京都大学で働くたくさんの職員の方々が、私たちの総長を選ぶために投票を支えました。その結果現れた投票の数は、ただの数字ではない。重い数字です。しかも、1人あたり1票しか投じられない平等な選挙形式は、人類の長い歴史の中でようやく勝ち得たものです。

その投票の重みは小学生の皆さんにお話してもわかる内容だと思うんですけれども、それが学問の府であるこの京都大学で、その票数を無効化して3番目に票数が多かった人を選ぶ。その理由も6名の候補者全てに当てはまるような非常に空疎な文言でした。どうしてこういうことをしたのかということについて、詳細な説明をしていただきたいと思っています」

京都大学職員組合では、総長選考・監察会議に経緯の説明と再意向調査の実施を求めている。しかし、会議からは何の返答もないという。

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