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<産経抄>スパイ天国日本を卒業しよう

国家情報局の看板掛けをする木原稔官房長官(右)と原和也局長=31日午後、東京都千代田区(内閣広報室提供)

日本はロシアに、とことんなめられているらしい。米紙ニューヨーク・タイムズが先月、日本が西側諸国から追放されたロシア人スパイの活動拠点になっており、対外情報機関すら存在しない「スパイ天国」だと報じたと思ったら、今度は旧ソ連時代のスパイを顕彰するとのニュースが届いた。

▼ロシアは不法占拠している北方領土の歯舞群島にある島の一つを、日本を拠点にソ連に機密軍事情報を送り続けた赤軍スパイ、ゾルゲにちなみ命名するのだという。ゾルゲは朝日新聞記者だった尾崎秀実らと諜報グループを結成し、先の大戦開戦に関する御前会議決定など精度の高い情報もソ連に通報している。

▼結局、日本で摘発されて昭和19(1944)年に処刑されたゾルゲの墓は、東京都府中市の多磨霊園にある。ところが2022年には、ロシアのラブロフ外相が遺骨を旧日本領であるサハリン南部や北方領土に改葬する構想を表明した。ロシアのやり方は、日本人の神経を逆なでするばかりである。

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