辺野古転覆事故の遺族「学校関係者の当事者意識のなさが際立っている」【コメント全文】

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沖縄県辺野古沖の転覆事故で亡くなった女子生徒について記者会見で思い出を語る両親(7月30日午後、東京都千代田区)

 沖縄県名護市辺野古沖で同志社国際高校(京都府京田辺市)2年の武石知華さん(17)らが死亡した船転覆事故について、学校法人同志社が設置した外部の弁護士による特別調査委員会は7月31日、調査報告書を学校法人同志社に提出した。これを受け、武石さんの両親がコメントを出した。

 全文は以下の通り。

   ◇

 本日公表された調査報告書を、全文読みました。安全管理の実態と、辺野古コースをめぐる過去からの経緯について、踏み込んだ調査がなされていると受け止めています。聴き取りに応じてくださったすべての関係者、そして調査にあたられた委員会に、まず感謝申し上げます。

 報告書を読みますと、辺野古コースに関わった多くの学校関係者の当事者意識のなさが、際立っているように思いました。何度も止める機会があったのに、その全てが素通りされてきたこと。読み返すたびに、本当にやりきれない思いが募ります。

 下見や計画策定に関する記述など、この報告書は、昨日の会見で唐澤英城弁護士から説明した過失の組み立て、すなわち私たちの告訴状の論理と矛盾するものではなく、むしろ支えとなるものであると考えています。ただ、この報告書は、個人の刑事上・民事上の責任には言及しない立場を取っています。その性格は理解しますが、個人の責任の重さについて、もう一歩踏み込んでほしかったという思いは残ります。

 また、引率教員2名の説明が食い違い、委員会としても事実を認定できなかった点をはじめ、いくつかの点については、不合理に感じる供述も見受けられ、関係する教員には不満を感じています。これらの点については、捜査機関に委ねるほかなく、更に徹底した踏み込んだ捜査を期待いたします。

 また、報告書の再発防止策の提言は、実行されて初めて意味を持ちます。学校側が、いつまでに、何を実行するのか。具体的な計画と経過の公表を求めます。 知華が一度、コースの変更希望を出していたこと、そして抽選に外れて辺野古コースに残ることになったことを、私たちはこの報告書で初めて知りました。この点については、まだ心の整理ができていません。最後に、調査に協力し、つらい記憶を語ってくれた生徒の皆さんにも、心から感謝します。学校には、生徒たちの心のケアを最後まで続けていただきたいと思います。

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