堺田で、降りてみる? 陸羽東線再開の弾みに、最上町がキャンペーン展開
2024年7月の豪雨災害で線路が被災し、代行バスの運行が続くJR陸羽東線鳴子温泉(宮城県大崎市)-新庄間の利用を促進しようと、最上町は今月からキャンペーンを展開している。国道47号沿いにある堺田の停留所で降りた利用者に、近くの旧有路家住宅「封人の家」(国重要文化財)の無料観覧券を配る。堺田には、表流水が太平洋と日本海に流れる分水嶺(れい)もあり、町内外からの誘客につなげる。 陸羽東線は豪雨により同区間19カ所で盛り土の崩落や土砂流入などが発生して不通となった。現在、復旧工事が進められており、28年度の運行再開が想定されている。 封人の家の無料観覧券は代行バス乗降口の専用ケースに備え付けており、代行バスを降りる際に取ってもらう。堺田の停車時刻は、新庄方面への下りが午前9時25分と午後1時35分、鳴子温泉方面への上りが午前11時2分、午後2時55分となっている。 封人の家は江戸期に問屋の役割を果たし、旅宿でもあった建物で、1971~73年に解体復元工事が行われ、町が管理している。
俳人松尾芭蕉は1689(元禄2)年、門人の曽良と共に有路家に投宿。「蚤虱(のみしらみ)馬の尿(ばり)する枕もと」の句を残した。荒天で足止めされて2泊し、山刀伐峠を通って尾花沢市に向かったとされる。 町によると、最盛期は年間1万人以上が封人の家を訪れていたが、近年は3千人程度となっている。通常の観覧料金は高校生以上400円、小中学生200円。封人の家から、分水嶺近くのJR堺田駅までは徒歩5分ほどの距離。町総務企画課は「堺田は町の観光を支える地域の一つ。陸羽東線の再開に向けてバスの利用も促し、魅力を広く知ってもらう契機にしたい」としている。 キャンペーンは11月30日まで。問い合わせは同課まちづくり推進室0233(43)2261。