米政府、留学生の卒業後就労許可に1600万円の手数料検討 WSJ報道
【ワシントン=野一色遥花】米政府が、米国内の大学を卒業した外国人留学生が学生ビザ(査証)に付随する就労許可(OPT)を使って働く場合、10万ドル(約1600万円)の手数料を課すことを検討していることが30日、わかった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
ホワイトハウス高官は日本経済新聞の問い合わせに対し、直ちに公表予定の政策はないと回答した。
OPTは大学・大学院卒業生が専攻分野に基づいて就職した場合に利用できる就労許可で、留学生が学生ビザを使って1〜3年働ける仕組みだ。
学生が卒業後、就労ビザをすぐ取得できないケースや、就労ビザをサポートする資金がない中小企業や非営利団体で勤務する一時的な手段としても使われてきた。手数料が課されれば企業への影響は大きい。
トランプ米大統領は高度な外国人技術者向けの就労ビザ「H1B」にも10万ドルの手数料を課す大統領令に署名し、外国人を多く採用する企業に波紋が広がっていた。
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(更新)- 高谷幸東京大学大学院人文社会系研究科 准教授ひとこと解説
過去数十年における、移民受け入れの世界的な潮流は、高度技能をもつ人や留学生など経済的に貢献可能とみなされた層の積極的な受け入れと、そうみなされなかった移民の排除だった。しかしここに来て、これまで積極的に受け入れてきた層に対する規制も強まっているように見える。この背景には、「反移民」や「国民ファースト」を訴える声の強まりがあるだろう。この現象は、グローバル化に対する一時的な揺り戻しなのか、あるいは経済的利益を犠牲にしてでも、国民を優先する政策が主流になるのか注視していく必要がある。
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(更新) - 渡部恒雄笹川平和財団 上席フェロー貴重な体験談
私は、アメリカの大学院を卒業し、卒後一年間与えられるプラクティカルトレーニングビザを使って仕事先を見つけ、H1Bビザなどに切り替え、計10年間、ワシントンDCのシンクタンクで仕事をしました。それにより米国の政治と社会の理解が深まり、日米同盟の強い支持者となりました。アメリカの大学院を卒業する留学生が、米国に残って仕事をすることは、世界中から優秀な人材を集める重要な手段になり、世界中に米国の支援者を送り出し、米国の力の源泉になってきたと思います。このような措置は、H1Bビザの高額な手数料と併せて、長期的に米国の国力を弱体化させる近視眼的な政策としかいいようがありません。
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