同志社第三者委報告書は「思想的問題に及び腰」 麗澤大の高橋史朗特別教授

麗澤大の高橋史朗特別教授

沖縄県名護市辺野古沖で3月、船が転覆して平和学習中だった同志社国際高校(京都府)2年の武石知華さん(17)ら2人が死亡した事故で、学校法人同志社が特別調査委員会(第三者委員会)の報告書を公表した。麗澤大の高橋史朗特別教授(教育学)は、構造的問題への踏み込み不足を指摘する。

今回の報告書で最も注目されるのは、「安全配慮義務違反の有無」「事故が発生した原因」「安全管理に関する検証を妨げた組織風土」の問題を明らかにした点にある。

弁護士を中心にした第三者委員会という組織の性格上、安全面での問題提起が中心になると考えられていたが、その点は想定通りともいえる。

一方で、事故を招いた組織風土の根底には思想的な問題、すなわち「反戦平和教育」や政治的中立性の根本問題がある。今回の報告書は、その点及び腰だと言わざるを得ない。

こうした背景と、リスク管理体制の不備などが複合的に絡み合った「構造的問題」を明らかにしない限り、今回の問題の本質は分からないのではないか。問題は、事故を招いた構造にある。(談)

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