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黄金の招待状/柿ノ木の小説

黄金の招待状

7,530文字15分

明浦路司による明浦路司の為のアイスショーを開催するも、司が主催の為本当に親しい人しか招待されず(えっこれ自分招待されるよね?大丈夫だよね?)と密かに心配していた周囲。そして招待されなかった事に内心めちゃくちゃブチギレている元金メダリスト。

※SCORE61の内容を若干含みます

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アイスショーとは氷の上で行われるエンターティメントである。多くの有名なプロ選手達が華麗な演技を披露し、時には著名なアーティストの生演奏や歌声がそれに華を添える。しかしそれ故にショースケーターという道は如何にプロの選手達であろうとも狭き門として名高い。まぁ時には圧倒的な才能を持つ一人のスケーターによって構成されるアイスショーというのもあるが。

最も司は著名な元選手という訳でもなければ、自身にそのような才能があるという自負もない。しかし、アイスショーに出る方法は果たしてオーディションに応募する事だけなのだろうか。
まぁ正直に言えばその時司は少々疲れていたのだ。いのりが選手を引退して自身もアイスショーへの出演を目標に再起したは良いものの、現実は優しくはなく書類選考を通過出来るのは極偶に、最後まで残った事も数回あれど、どれも数分で終わる役ばかり。そもそも只でさえスケーターとしては年嵩の年齢であるのだ。このままでは今だに司のショーへ期待を寄せるいのりへ報いるどころか、その前に年齢制限により書類選考で弾かれる。既に分かってはいるのだ、主役級の役割は選手時代に結果を残した選手が大半、せめて脇役だけでもと言えどそれでも経歴というものは大きな価値を持つ。経歴、といえば司とて全日本4位という功績はあるもののシングル選手が大半を占めるオーディションにおいて元アイスダンスの選手というのは物珍しさはあれど惹かれるものは薄いらしい。ジャンプや何時ぞや夜鷹のお陰で習得したバックフリップは確かに目新しいが、それでも目立った役割を得るには至らない。以前ならばそれでも良かった。司の目的は氷の世界にしがみつく事だったので。しかしコーチとして学び、自身の過去を見つめ直した今となってはこれが果たして自分の望んだ道なのだろうかとも自問自答してしまう。もっと氷の上にいたい、あの日見た夜鷹のように命が燃えるような演技がしたい、今の自分の全てをせめて世話になった人達には見てほしい。そう考えて、ふと司は思い付いた。

そうだ、自分でアイスショーを開けば良いのだと


コメント

  • *遼*
    7月21日
  • NIKA
    7月21日
  • 夜猫
    6月30日
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