二〇世紀のフランスがあれほど多くの優れた哲学者を生み出したのは、エリート教育があってこそだと思える。少数の人間に対し、長期間にわたって古典を精密に読み、概念を運用する訓練を施す制度が存在していた。もちろん高度な哲学教育を受けた人間の職業的な受け皿があったことが前提ではあるが…
大学で教えていて強く実感するのは、人文社会系の学問を守るためにこそ、ダウンサイジングしなければならないということ。あまりにも、学問に興味のない学生が多すぎる。その種の人間が大学に通う意味は薄い。専門学校をさらに強化して、文系大学はエリート専門機関として再編成すべき。