その3
雑居ビルの2階
外は白み始めた朝5時過ぎ
ママは乾杯の時グラスを持った俺の手を
いつものようにギュッと両手で握りながら
絶対この手離さないからね!
ってしゃがれ声でお決まりのネタをかましてきた。
いや、離してw
カウンターの1番奥の席に
リシャールが一本置かれてた。
あれ、今日おろしたの?
目線の先に
慣れないおネエ言葉を使いながらバカ笑いしてるメガネのおっさんがいた。
本指ちゃんが言ってた通り、
撫で肩の顔が少しデカめの普通のおっさんが座ってた。
リシャールヘナシーがこんなにも似合わないおっさんと店
自分が在籍してた店では1本200万の酒だった。
世も末
その日は前日ペール一気したスタッフが当欠したからママがおねだりして
1番高い酒おろして良いって事でおろしたらしい
120万
営業中にしこたま飲んだ酒はゲ⚪︎場で全部吐き出してきたし
仲間内で流行ってた
吐いた後コンビニパンを噛まずに飲み込んで回復するって荒技を駆使してほぼシラフに戻ってた自分が
初めましてですよね?
よく来るんですか?
おじさんに声を掛けるのと
ママが自分の事を紹介した。
続く