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八王子スーパー強盗殺人事件31年 警視庁が情報提供呼びかけ

(更新)
未解決事件

1995年、東京 八王子市にあったスーパーの事務所でアルバイトの女子高校生2人とパート従業員の女性の合わせて3人が拳銃で撃たれて殺害された事件は、未解決のまま30日で31年となります。警視庁はJR八王子駅でチラシを配り、あらためて情報の提供を呼びかけました。

1995年7月30日、東京 八王子市にあったスーパーマーケット「ナンペイ」の事務所でアルバイトをしていた高校生の前田寛美さん(16)と矢吹恵さん(17)、それにパート従業員の稲垣則子さん(47)の3人が何者かに拳銃で撃たれて殺害されました。

警視庁はのべ22万9000人余りの捜査員を投入し強盗殺人の疑いで捜査を続けていますが、犯人の特定には至っておらず、事件は未解決のまま30日で31年となります。

30日はJR八王子駅に警視庁の捜査員などおよそ40人が集まり、チラシが入ったポケットティッシュを配って情報の提供を呼びかけました。

八王子市に住む80代の女性は「早く解決してほしいです。亡くなった高校生が生きていたら親世代の年齢になっていると思うと心が痛みます」と話していました。

警視庁は今回、スーパーの当時の店内の写真3枚を新たに公開し、事件当日にスーパーを訪れたものの警察にまだ話をしていない人などからの情報を求めています。

八王子警察署の羽生一浩署長は、「未解決のまま31年が過ぎたことを重く受け止めている。被害者の無念を晴らすため、必ず犯人を検挙する。ささいなことでもいいので、情報を提供してほしい」と話していました。

事件に関する情報提供の窓口は、八王子警察署の特別捜査本部、042-621-0110です。

八王子スーパー強盗殺人事件とは

事件が起きたのは、31年前、1995年7月30日の午後9時15分ごろです。

東京 八王子市にあった「スーパーナンペイ大和田店」で、2階の事務所に残っていたアルバイトの高校生 前田寛美さん(16)と矢吹恵さん(17)、パート従業員の稲垣則子さん(47)が、いずれも拳銃で撃たれて殺害されました。

閉店直後の時間帯でした。

警視庁によりますと、当時、事務所の金庫には店の売上金などおよそ500万円が保管されていて、金庫の鍵穴近くには発砲した跡があったものの、現金は奪われていませんでした。

警視庁は、現場に残された銃弾などから、フィリピン製の回転式拳銃「スカイヤーズビンガム」が使われたとみています。

また、現場に残されていた足跡から、犯人は主にデパートで販売されていた靴底に六角形の滑り止めがある26センチのスニーカーを履いていたとみられるということです。

捜査関係者によりますと、現場からは女子高校生2人を縛った粘着テープに残されていたものを含む100点以上の指紋が採取されています。

これらの指紋について、犯罪歴のある人物やスーパーの従業員、取引業者などとの照合を進めた結果、誰のものか分からない指紋は残り7点になっているということです。

このうち5点は犯人が歩いたとみられる動線のそばから見つかっていて、警視庁が引き続き特定を進めています。

一方、2009年には拳銃を発射した際に銃弾につく「線条痕」と呼ばれる痕跡が現場に残されていた銃弾のものと酷似する拳銃が、暴力団員から押収されました。

暴力団員は事件への関与を否定し、警視庁は製造元のフィリピンに捜査員を派遣するなどして捜査を進めましたが、入手ルートなどの特定には至りませんでした。

捜査の結果、暴力団員は事件とは無関係とみられるということです。

警視庁は、これまでにのべ22万9000人以上の捜査員を投入し捜査を続けてきましたが、事件から31年となる今も犯人の特定につながる有力な手がかりは得られていません。

八王子警察署の特別捜査本部は、現場に足跡が残っていた26センチのスニーカーを履いた人物に関する情報や、現場で複数の目撃証言がある白いセダンタイプの車についての情報などを引き続き求めています。

この事件について、警察庁は公費から懸賞金を出す対象に指定していて、解決につながる有力な情報の提供者には、民間団体の懸賞金と合わせて最高で600万円が支払われます。

被害者の通った高校で追悼式 当時の同級生らが祈り

事件で亡くなった3人のうち矢吹恵さん(17)が通っていた東京 町田市の高校では、30日、追悼式が行われました。

会場には、遺影と、明るく笑顔が絶えなかったという矢吹さんをイメージしたひまわりの花が飾られ、参加した当時の同級生や教員などおよそ30人が黙とうしたあと、賛美歌を歌って祈りをささげました。

続いて、当時の学年主任だった伊藤孝久さん(75)が、「31年前のこの日も、きょうと同じような暑い夏の日だった。17歳の若い命を銃弾が奪ってしまったこの事件を、1日も早く解決してほしい」と訴えました。

このあと、同級生5人による追悼のコメントが読み上げられました。

この中で5人は「当時、高校生だった私たちはふとした瞬間に矢吹さんのことを思い出します。なぜ亡くならなければならなかったのか、答えのない問いが今も消えることはありません。警察のみなさんには、真相解明と犯人逮捕に向けてお力添えをお願いします」としています。

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