熊本南病院が大きなダメージ 病院機能は停止のまま 患者の診断履歴が残る「電子カルテ」完全復旧はまだ

2026年7月30日 19:24
最大震度7の地震が起きた熊本県では、29日の夜も震度5弱の地震を観測、依然、活発な地震活動が続いています。
「私の後ろに見えているのが氷川町役場になります。氷川町では現在も全域で断水が続いていて、こちらでは自衛隊による給水活動がさきほど午前7時から始まりました」(メ~テレ・松原記者)

 28日震度7を観測した氷川町では少なくとも800軒の建物が崩れていて、29日に3カ所の避難所が設置されました。

 爆発が起きた嘉島町の「イオンモール熊本」では6人の死亡が確認されています。

 煙突が崩落した八代市にある日本製紙の工場では、8人の死亡が確認されています。

 熊本県によりますと、今回の地震でこれまでに18人の死亡が確認されています。

 

避難所での給水活動が続く

大きな影響の出たライフラインの現状
 また、九州電力によりますと熊本県内で30日午前11時半現在、約2万690戸が停電中です。

 九州ガスは、熊本県八代市の8892戸を対象に30日現在都市ガスの供給を停止していて、安全が確認できた住居から順次供給を再開していくということです。

 また、国土交通省によりますと30日午前5時半現在、熊本県内の10の自治体で、あわせて約7万700戸が断水しているということです。

 

患者の避難にあたる熊本南病院スタッフ

10年前の経験が生きる 患者の避難にあたる熊本南病院
 震度7の揺れが襲った熊本県宇城市。

 大きな被害を受けているのは、住宅だけではありません。

 宇城市にある熊本南病院。24時間人工呼吸器が必要な患者も多い中、建物の壁は崩れ全館が停電に。

 127人の患者を別の病院へ転院させる必要に迫られましたが、10年前の熊本地震の経験があり、避難訓練も行っていたため、病院間での避難をスムーズに行うことができたと言います。

 ただ、大きなダメージを受け、病院としての機能は停止したままです。

「患者が入院する病棟ですが柱が全て大きく崩れてしまっています。現在、職員含めて立ち入り禁止になっています」(メ~テレ竹田記者)

「コンクリートの破損以外にも天井裏の配管から水がもれていて、まだそれが止まっていない箇所が何カ所かあります。床が水浸しの状態。本来、この高さが道路と高さが同じだったが今回の地震でこれだけの差が生じている」(熊本南病院管理課長・大庭直樹さん)

 

熊本南病院管理課長・大庭直樹さん

建物のダメージ大きく 「診療再開はいつになるのか」
 病院の電気や水道は、再び通り始めましたが、患者の診断履歴が残る電子カルテは、完全に復旧していません。

 破損の状況確認や散乱した書類などの片付けに追われ、患者が薬の処方を相談に訪ねてくることもあり、職員約30人が出勤し対応しているといいます。

「建物のダメージによって安全が確保できていません。その『安全』が私たちが1番のぞむことで、診療再開がいつになるのか不安に思っています」(熊本南病院 大庭さん)
 

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