イオンモールの爆発で吉田昭夫社長らが会見「深く深くおわび」、3000人の客は避難…死傷者は専門店の従業員
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熊本地震で爆発が起きた商業施設「イオンモール熊本」(熊本県嘉島町)について、イオンは29日午後4時半から熊本市内で記者会見を開いた。イオンの吉田昭夫社長とイオンモールの大野恵司社長が出席した。
「現場の状況を確認するとガス爆発の可能性が高い」
イオンの吉田昭夫社長は冒頭に「命を失われる方々がおられるという事態を招き、慚愧の念に堪えない。深く深くおわび申し上げる」と頭を下げ、「現在も建物内に取り残されている方々の救出活動が続いている。一刻も早く救助されることを心より願っている」「亡くなられた方や負傷されたみなさまに当社として誠心誠意対応していく」と話した。
イオンの吉田社長によると、夏休みで当日は約3000人が来店していたといい、地震発生後に館内放送と避難誘導を開始。午後5時頃には、専門店やグループ従業員らも平面駐車場に避難した。その後、5時50分頃に建物の南側中央部分で爆発が起きたという。人的被害については、現時点で3人の死亡、1人の心肺停止、安否不明が3人と明かした。全員が専門店の従業員だという。
爆発が起きた原因については「現場の状況を確認するとガス爆発の可能性が高い」としながらも、「消防とも協力し、情報は共有している。(消防の)きちんとした見解が出てから公表させてもらった方が良いと思う。推測では言えない」と現段階での断定は避けた。
LPガス「基準はクリアした状態」
イオンモール熊本ではLPガスを使用しており、「熊本では2005年の開業時から(設備を)使っていた。専門の施工業者で施工しており、基準をきちんとクリアした状態で設置されていると認識して使用していた」と説明。爆発があった場所のガス経路については「飲食店があった場所ではなく、そこへ向かう途中」とした。
ガス漏れ対策については、「供給タンクに遮断弁が付いており、飲食店の中には個別にも付いているところがある」とし、一定の揺れで自動的に弁が閉じる仕組みだったと説明。点検状況について、イオンモールの大野社長は「今年6月10日に高圧バルブ周りの点検、定期の自主点検は3月12日に行っている」とした。
LPガスタンクの容量について、大野社長は「9367キロを許容できるタンク」だったと説明。地震発生時に遮断装置が正常に作動していたかどうかについては「調査中」とした。
損傷は2階の南側、ガスの臭い「出ていない」
建物の損傷状況について、吉田社長は「2階部分の損傷が非常に大きい。南側の一角に集中した爆発と認識している。2階を中心に、その部分を大きく破れているような爆発の仕方をしている」と述べた。また、ガス設備が耐震設計の基準を満たしていたかどうかについては「ガス管も含めて新耐震基準がある。その基準を満たす形でイオンモールは全て設計している」とした。
避難時に館内でガス臭がしたかどうかの情報について、吉田社長は「ガスの臭いがしたという情報は今のところ従業員からは出ていない」とした上で、「ガス爆発の可能性は非常に高いと思っているので、今後のお客様も含めたヒアリングの中で(そうした話が)出てくるかもしれない」とした。
「イオンモール熊本」で従業員3人の安否確認できず
イオンは29日、熊本県を震源とする28日の地震後に爆発が発生した商業施設「イオンモール熊本」(熊本県嘉島町)の被害状況について、従業員3人の安否がわかっていないと発表した。出店するテナントやイオンモールの従業員ら約2700人について、3人の安否が確認できていないという。( 詳しくはこちら )