【詩】約束と雨
【詩】約束と雨
【詩】約束と雨
捨てられた傘が
昨日の約束の重みを支えている
「今日は晴れです。」と
天気予報士は言う
すべてはむなしい
ソロモンよ 抱きしめておくれ
横殴りの雨を
殴り返す 喧嘩をする
すべてはむなしい
待っていた
君は来なかった
私が待ち合わせ場所を
間違っていただけなのか
【ZINE】青山杜甫 2026年 作品集.1
【目次】ZINEの収録作品
-収録作品
【詩】粉になる
【詩】イデア
【詩】鼓動
【詩】ベンチの影
【詩】ズレた
【詩】約束と雨
【詩】一即多・多即一
【詩】湯気に無常
【詩】フラッシュ
【詩】因果のナイフと丘の草
【紹介】今回のZINEについて
私たちは、
「正しさ」「善意」「努力」「友情」「安全」という
言葉に守られているはずだった。
けれど、なぜこんなにも息苦しいのか。
なぜ説明できない違和感が、
日常のあちこちに沈殿しているのか。
広告は希望を語り、
制度は秩序を語り、
善意は幸福を保証し、
正しさは疑問を許さない。
その結果、
私たちは「見られすぎ」、
記録され、分類され、
気づけば自分自身が粉のように崩れている。
それでも誰も悪者ではない。
だからこそ、この世界は静かに、確実に痛い。
このZINEは、
答えや救済を与える本ではありません。
代わりに、
広告、法廷、通勤電車、雨、ベンチ、
丘、監視カメラ――
ありふれた風景の中で起きている
小さなズレ、分解、消失、そして暴力を、
詩という形でそっと可視化します。
壊すためではなく、
すでに壊れていることを、
誤魔化さないために。
収録された10編の詩は、
●言語が粉になる瞬間
●善意が刃に変わる地点
●見られなくなることの甘さ
●正しさと自由が衝突する閃光
を、感情に訴えすぎず、
しかし確実に読者の内部に残る形で
描いています。
「わかりやすさ」よりも、
あとから静かに効いてくる言葉を集めました。
このZINEは、
●正しさに疲れている人
●同調している自分に違和感がある人
●社会批評ではなく、詩で考えたい人
●救われる物語にもう一歩距離を置きたい人
のための本です。
明るい答えを探している人には、
向きません。
ページをめくっても、
何も解決しないかもしれません。
それでも、
「自分だけがおかしいわけではなかった」
という確かな感触だけは、
手元に残るはずです。
このZINEを、
誰かに勧めなくてもいい。
ただ、あなたのそばに置いてください。



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