震度7は「1%未満」でも起きる…2026年熊本地震と日本全国のSランク活断層【J-SHIS想定震度】
28日午後4時27分ごろ、熊本県で最大震度7を観測する強い地震がありましたが、日本列島の地下には、次の巨大地震の火種となる「活断層」が数多く潜んでいます。 【地図で詳しく見る】日本全国のSランク活断層と予測震度(2026年熊本地震と共通点がある予測も… 【※この記事は、2026年1月に出稿した記事を再編集しています】 政府の地震調査委員会は、2026年1月1日時点の最新の「長期評価による地震発生確率」を公表しました【J-SHISの予測震度のシミュレーションは画像でご覧頂けます】。 ■▼『3%以上』同じSランクで確率が同じに見えても… 地震発生確率は、前回の活動からの経過時間などに基づき、統計モデルを用いて算出されています。主に採用されている時間依存モデルでは、想定した次の地震が起きない限り、年数の経過に伴って発生確率が高くなります。 一部の断層では、時間の経過に関わらず一定の確率で発生すると仮定する計算式も用いられている他、活断層の活動間隔は数千年単位と長いため、1年単位での数値変化は小さく見えます。 そのうえで、時間依存モデルで評価している断層帯では、一般に「昨年より今年の方が、発生確率は高まっている」と言えます。 そこで、地震調査委員会は、地震発生確率が低く捉えられるおそれがあることから、確率に基づくランク分けを導入しています。 30年以内の地震発生確率に基づく主要な活断層のランク分けは、以下の通りです。 ▼Sランク: 3%以上 ▼Aランク: 0.1%以上3%未満 ▼Zランク: 0.1%未満 ▼Xランク: 不明 ■▼たとえ1%未満の評価でも「震度7」の可能性 数字を見る際に最も注意が必要なのは、「確率が低い=安全」ではないという点です。たとえ「Zランク」であっても、活断層が存在する以上、大きな地震が発生する可能性があります。 「長期評価による地震発生確率」を評価している、政府の地震調査委員会の委員で、京都大学防災研究所の西村卓也教授は「数字の低さに油断してはいけない」と指摘します。 (京都大学防災研究所・西村卓也教授) 「基本的には、内陸の地震はどれも低いということを前提条件として見ていただきたくて。1%だから『確率が低い』と捉えてはいけないものだと思います」