「まさか、あの煙突が折れるなんて」 日本製紙工場 熊本地震
煙突が倒壊するなどし、11人が建屋内に閉じ込められた熊本県八代市の日本製紙八代工場では、29日も消防や警察などによる救助活動が続いた。 【写真】日本製紙工場で安否不明者の捜索を行う福岡県警 同社によると、工場は1924年に操業開始。現在は主に新聞紙やコピー用紙を生産し、1日時点で社員398人が勤め、多くの関連業者が出入りしていた。 「こんなことになるとは」。環境保全関連の下請け業者の男性(33)は、ぼうぜんとした様子で話した。敷地内には大小5本の煙突がある。2016年の熊本地震では目立った被害はなかったが、今回は見た目で3本が損壊しているという。根元から倒れた煙突は、自家発電施設の煙などを排出するものだとみられる。 地震発生時、男性は非番で自宅にいて無事だった。これまで救助された人や、閉じ込められている人の名前は公表されておらず、男性は「知り合いが被災しているかもしれない」と不安そうな表情を浮かべた。 工場近くの住民らは心配そうに折れた煙突を眺めた。鮮魚店を営む60代男性は地震直後、集まった消防車のサイレンなどで異変に気づいた。「まさかあの煙突が折れるなんて思わない。中の人が心配だ」と語った。【牧野大輔、池田一生】