女性天皇などの検討会議、高市首相「直ちに設置する考えはない」
高市早苗首相は27日午前の衆院予算委員会で、報道各社の今月下旬の世論調査で内閣支持率が軒並み下落している原因について、「私自身が分析することは困難。原因は分かりません」などと述べた。中道改革連合の階猛幹事長はこれに対し、首相の国民や国会への向き合い方に問題があるとの認識を示した。
朝日新聞社の18、19日実施の世論調査で、内閣支持率は前月の60%から53%に下落。2025年10月の内閣発足以来、支持率が50%台になるのは初めてとなった。
各メディアの調査でも低下傾向にあり、階氏は「総理は(自らのSNS投稿で主張しているように)ゼロから3時間睡眠が常態化するほど働いてきたにもかかわらず、内閣支持率が下落している原因をどう考えているか」とただした。
首相は「一つ一つの世論調査の結果について、下落している原因を私自身が分析することは困難だ」としたうえで、「各世論調査で政策に関する問いなどがある。十分に国民のみなさまのお気持ちとして参考にさせていただいている。原因に関しては分からない」と述べた。
階氏は「物価高で冷房や食事を控えざるを得ない生活者、あるいはナフサ不足で仕事が回らない勤労者、その暮らしを後回しにしてきた。総理は国会での説明責任より、SNSでの自己アピールに熱心だった」と首相の対応を批判。「国旗損壊罪法案や比例定数削減法案、副首都法案など『党利党略』に基づく議員立法を数の力で拙速に進めてきた。国民と国会を軽視し、SNSと(与党の)日本維新の会を重視しすぎたツケが回ってきたのでは」と指摘した。
女性天皇などの検討会議、首相「直ちに設置する考えはない」
一方、首相は女性・女系天皇…
- 三牧聖子同志社大学大学院教授=米国政治外交視点いまなら試し読み
国会や記者会見を軽視し、SNSでの一方的な発信に注力する高市首相のコミュニケーションにはかねてから批判があったが、「支持率低下の理由はわからない」という発言は、国民の不満に真摯に向き合わない首相の姿勢を改めて印象付けるものだ。改正皇室典範や国旗損壊処罰法、「副首都」創設法など、議論や疑問の余地を多く残した法律が「数の力」で、あまりに拙速に成立したと感じている国民は多い。その間、円安は加速するばかりで、国民生活に直結する問題への対応がなおざりにされているとの不満も高まる。 内閣支持率がいかに低下しても、政治スタイルや政策を修正せず、「悪いのは私の政治を理解しない国民」とでもいわんばかりに我流を貫く様は、いよいよ米トランプ大統領に似てきている。2024年大統領選中トランプは、物価高問題を最大の焦点として強調し、庶民のための政治をアピールした。しかし選挙が終わった後は、庶民は用済みだといわんばかりに、自分と家族、一部の富裕層にのみ恩恵がある政策ばかりを追求し、社会的弱者向けの医療保険補助や食糧支援をカットしてきた。肝心の物価高問題についても物価をむしろ押し上げる関税政策を乱発し、イラン戦争を始めたことで、ガソリン価格も高止まりしている。目下、トランプ政権の支持率は3割台に落ち込んでいるが、それでも政策を修正しようとする姿勢は見られない。 トランプ政権については、11月の中間選挙で国民の厳しい審判が下るとの見立ても強まる。高市政権と自民党はどのような顛末を辿るだろうか。
2026年7月27日 11:50