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【イオン会見へ】イオンモール熊本で爆発 捜索活動続く

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(更新)
令和8年熊本地震

流通大手のイオンは、「イオンモール熊本」の状況などについて、29日午後4時半から熊本市内で記者会見を開くと発表しました。今回の地震を受けて会社が会見を開くのは初めてです。会見にはイオンの吉田昭夫社長やイオンモールの大野惠司社長などが出席する予定で、地震のあとに起きた爆発や当時の避難の状況などについて説明するものとみられます。

熊本県嘉島町にあるショッピングセンター「イオンモール熊本」では地震のあと爆発があり、多数の人が閉じ込められているという情報が寄せられました。

これまでに8人が救助され、このうち20代の女性2人が死亡、1人が心肺停止、5人がけがをしたということです。

嘉島町を管轄する消防によりますと、建物内に少なくとも6人ほどが取り残されているという情報があるということです。

現場では警察と自衛隊、それに緊急消防援助隊が建物内に入り、閉じ込められた人がいないか捜索が続いています。

イオン “4人の安否がわからず”

2段流通大手のイオンは29日午後、「イオンモール熊本」で爆発が発生してからはじめてコメントを発表しました。

この中で会社は、グループの従業員などの安否確認を進めた結果、4人の安否が依然としてわかっていないことを明らかにしました。

29日の発表で、会社は今回の爆発について、「爆発事故により、尊い命を失われた方々に対し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。ご遺族の皆さま、負傷された皆さまに、深くおわび申し上げます」とコメントしています。

また地震が発生した直後、来店客の避難誘導を行うとともに、出店している専門店やグループの従業員らが避難したとしています。

会社によりますと、爆発後、専門店とグループの従業員、およそ2700人を対象にグループのシステムを使用して、安否確認を進めてきましたが、4人の安否が依然として分からないということです。

会社では、「今後も行政や消防などの指導をいただきながら、4名の捜索と救出に全力を尽くす所存です」とコメントしています。

【動画】イオンモール熊本の内部映像を公開 警察庁

警察庁は28日地震のあと爆発が起きたイオンモール熊本の内部で撮影した映像を29日、公開しました。

映像は29日午前8時半ごろ、要救助者の捜索のため調査を実施した際に撮影され、1分ほどの長さで大破した建物の中の状況が写されています。

いたるところで柱が倒れ、店舗が入っていたとみられる区画も壁が崩れたりして、大量の破片が床一面に散乱しています。天井も大きく壊れ、骨組みや配線とみられるものが垂れ下がっている様子が確認できます。

現場の状況は

また、地震発生から一夜明け、爆発による建物の被害も明らかになってきました。

建物は一部の外壁がはがれ落ちて骨組みがむき出しになっています。

数十メートルほど離れた道路では、ガードレールが大きく折れ曲がり、外壁とみられる白いがれきが道路一面に散乱しています。

道路には爆発が起きた時に走っていたとみられるトラックと乗用車が止まっていて、側面は大きくへこんでいます。

近くに住む70代の女性は「災害時に避難場所になるような施設がこんなことになるとは思わなかった」と話していました。

イオンモール熊本の駐車場で、爆発の直後とみられる28日、午後5時50分ごろに撮影された写真です。

建物の内部は天井が崩れ落ちていて、1階部分が埋もれています。
また、外壁も大きく崩れ、駐車場の辺り一面に灰色のがれきが散乱しています。

敷地のそばの電線には、爆発の風で飛ばされた建物の一部とみられるものが、絡まっています。

写真を撮影したのはタクシー会社の運転手で、建物のすぐ近くに車をとめるとまもなく爆発が起き、舞い上がった粉じんが落ち着いてから、撮影したということです。

運転手は「車を止めて車内にいたところ、『ボン』という音ともに、フロントガラスに向かって粉じんが飛んできました。辺り一面、真っ白になり、車も粉じんをかぶりました。車に大きな被害はなかったものの、近くには外壁が散らばっていて、大変な事になったと思いました」と話していました。

災害派遣医療チームが到着 “気温が上がり非常に暑い状況”

イオンモール熊本には「DMAT」=災害派遣医療チームが到着し、救出される人たちの治療に当たることになっています。

DMATとして派遣された九州大学病院救命救急センターの松永俊太郎助教は29日午前4時に現場に到着し、午前10時半時点では駐車場に設置された対策本部で医療班として待機しているということです。

駐車場には多くの救急車や緊急車両などが止まっていて消防や警察などが集まり、対応にあたっているということです。

NHKの電話インタビューで松永助教は「現場では中に取り残されている人が6人ほどいるとみられるという情報があり、捜索が行われている。簡単に内部に人が入れる状況ではないため、ドローンを使用したり、救助犬が出たりして捜しているがいまのところ負傷者を見つけることはできていない。現地は気温が上がり、非常に暑い状況だ」と話していました。

九州大学病院によりますと今回の地震で被災地には九州各地から60を超える「DMAT」のチームが派遣されるということで、イオンモール熊本の現場以外にも被災により診療を続けるのが難しくなった病院からの患者の搬送などにあたるということです。

専門家 “いち早い救助を”

「イオンモール熊本」の捜索活動について、元消防士で危機管理防災アドバイザーの田中章さんに話を聞きました。

田中さんは、今、進められている捜索活動について「非常に大きな商業施設で、床や天井に穴が空いていて足場も悪く、ふだんとは異なる空間になっている。要救助者がいる場所を推定し、そこから救助していく方法をとると思うが、手作業でがれきを取り除くので救助には時間がかかる。72時間以内を目標として活動を進めていると思う」と話します。

その上で「すでに建物が非常にダメージを受けているため、2次災害を防ぎながらの活動になるが、いち早い救助を目指してほしい」としています。

ドライブレコーダー映像に爆発の瞬間

イオンモール熊本で爆発が起きたとき、現場付近を走っていた車のドライブレコーダーが爆発の瞬間を捉えていました。

28日午後5時46分の映像です。

突然、画面の右奥で爆発が起き、白い煙のようなものが激しく噴き出しました。

爆風とともに建物の破片のようなものが吹き飛ばされているのも確認できます。

走っていた車は止まり、灰色の煙は建物の周囲に広がりました。この車の運転手にけがはなかったということです。

映像を提供した男性は「ほかにも車が走っているように見えたのでけが人がでたのではないかと心配です。爆発の原因が早く究明されることを願っています」と話していました。

約200人が施設外に避難後に爆発

熊本県警察本部によりますと、嘉島町にある「イオンモール熊本」では、利用客や従業員、およそ200人が地震直後に施設の外に避難し、その後爆発が起きたということです。

専門家「部材が飛び散っている 爆発で強い力が加わったか」

火災や爆発に詳しい東京理科大学の桑名一徳教授は「映像を見ると、建物の壁や柱などの部材が粉々になって飛び散っているので、『爆発』によって強い力が加わったのではないかとみている」と指摘しています。

そのうえで「現時点では詳しいことはわからないが、ガス設備などが地震の強い揺れで損傷してガスが漏れ、空気と混ざったところになんらかの理由で着火して爆発した可能性がある。広い範囲に被害が出ているのを見ると、建物内などの比較的閉鎖されている空間にガスがたまって爆発に至った可能性があると考えられる」と指摘しています。

政権幹部「ガス漏れと報告あった」

政権幹部の1人は、28日夜記者団に対し、爆発があった「イオンモール熊本」について、「爆発の原因かどうかは分からないが、ガスが漏れていたとの報告があった。ガスの元栓を閉めた上で、警察や消防、自衛隊が救助活動にあたっている」と述べました。

木原官房長官 “捜索時 建物内でガス臭の報告”

木原官房長官は午前の記者会見で、爆発があった「イオンモール熊本」について「これまでに8人を救助しているが、このうち2人が亡くなっており、災害との関連については調査中だ。また1人が心肺停止の状況ということを聞いている」と述べました。

また「この施設はLPガスでガス供給されており、きのうの消防や警察による捜索時には『建物内でガス臭がした』との報告が入っている。詳細な原因については現在詳細を調査中で、確たることを申し上げる段階ではない」と述べました。

イオンモール熊本とは

「イオンモール熊本」のホームページによりますと、敷地面積は22万4000平方メートル、延べ床面積が12万平方メートルで、スーパーや飲食店、衣料品店のほか、映画館、それに温泉施設などが入る大型の商業施設です。

開店したのは2005年10月で、駐車場には5000台の車がとめられるということです。

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