熊本地震で広がる「人工地震」説、日本地震学会が「4カ月前」に否定「人為的に起こすのは現実的ではない」
●「地震雲」にも科学的根拠なし
今回の地震では、「人工地震」と関連して「地震雲が明らかな証拠だ」とする投稿も目立った。 これについても、学会はFAQ「2-12. 地震雲」(2019年10月修正)で、「地震研究者の間では一般に、雲と地震との関係はないと考えられています」との見解を示している。
●災害時のデマは法的責任に問われることも
災害時のデマは、投稿内容によっては法的責任を問われる可能性もある。 2016年の熊本地震では、「動物園からライオンが放たれた」とする写真付きの虚偽投稿をした男性が、動物園の業務を妨害したとして偽計業務妨害の疑いで逮捕された。 また、2024年の能登半島地震では、被災者を装って存在しない住所への救助を求める虚偽投稿が相次ぎ、救助活動の妨げになるとして問題視された。 デマの内容や生じた結果によっては、偽計業務妨害罪や名誉毀損罪、不法行為に基づく損害賠償責任が生じる可能性がある。
●確信が持てないときは「拡散」しない
総務省は7月28日、公式Xで「科学的根拠のない言説等の真偽不明の情報が流通するおそれがあります」として、ネット上の偽情報・誤情報への注意を呼びかけた。 あわせて、情報を確かめるためのチェック項目も示した。情報源が示されているか、発言者はその分野の専門家か、知り合いの投稿だからという理由だけで信じていないか、などを確認するよう呼びかけている。
弁護士ドットコムニュース編集部