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イオンモール熊本で爆発 地震でガス漏れか 2人死亡1人心肺停止

(更新)
令和8年熊本地震

震度7の揺れを観測した熊本県では、地震のあとの午後6時ごろ嘉島町のショッピングセンター「イオンモール熊本」で爆発が起きました。熊本県によりますと、29日午前4時までに建物から8人が救助されましたが、2人が死亡し、1人が心肺停止の状態になっているということです。

警察と消防によりますと、28日午後6時ごろ、嘉島町にあるショッピングセンター「イオンモール熊本」で「爆発音がして白い煙が上がっている」という通報が複数寄せられました。

建物の中央付近が爆発したとみられ、2階部分が崩落したほか、建物の外壁がはがれ落ちて鉄骨のようなものがむき出しになり、多数の人が閉じ込められているという情報が寄せられました。

その後の救助活動で、熊本県によりますと、29日午前4時までに8人が建物内から救助されました。

このうち、20代の女性2人が死亡し、1人が心肺停止の状態になっているということです。

このほか、5人がけがをしていますが、命に別状はないということです。

現場では、緊急消防援助隊や警察、自衛隊が連携し、ほかに取り残された人がいないか、建物内で呼びかけに反応があった場所を中心に捜索活動を行っているということです。

爆発の激しさ物語る現場

29日5時半ごろ一時的に現場の立ち入り規制が一部解除され、報道各社は警察官の帯同のもと建物の近くから撮影することができました。

建物は、外壁の一部がはがれ落ちて骨組みがむき出しになっていました。

建物から数十メートルほど離れた道路では、ガードレールが大きく折れ曲がり、外壁とみられる白いがれきが道路の一面に散乱しているほか、電線が切れて垂れ下がっている様子も見られました。

道路には、爆発が起きた時に走っていたとみられるトラックと乗用車が止まったままとなっています。

トラックの側面は大きくへこんでいて、爆発の激しさをうかがわせました。

ショッピングセンターの駐車場には多くの緊急車両が止まっていて、消防隊員や警察官が対応にあたっていました。


ドライブレコーダー映像に爆発の瞬間

熊本県嘉島町のイオンモール熊本で爆発が起きた時、現場付近を走っていた車のドライブレコーダーが爆発の瞬間を捉えていました。

突然、画面の右奥で爆発が起き、白い煙のようなものが激しく噴き出しました。

爆風とともに建物の破片のようなものが吹き飛ばされているのも確認できます。

走っていた車は止まり、灰色の煙は建物の周囲に広がりました。この車の運転手にけがはなかったということです。

映像を提供した男性は「ほかにも車が走っているように見えたのでけが人がでたのではないかと心配です。爆発の原因が早く究明されることを願っています」と話していました。

約200人が施設外に避難後に爆発

熊本県警察本部によりますと、嘉島町にある「イオンモール熊本」では、利用客や従業員、およそ200人が地震直後に施設の外に避難し、その後爆発が起きたということです。

施設内に取り残されている人数については、「20人から30人が施設内に取り残されているという報道もあるが、それよりは少ないようだ。詳しくは分かっていない。従業員が取り残されているのは確実で、利用客が含まれているかは不明だ」としています。

これまでのところ、安全な進入経路が見つからず、施設内に入ることができていないということです。

専門家「部材が飛び散っている 爆発で強い力が加わったか」

火災や爆発に詳しい東京理科大学の桑名一徳教授は「映像を見ると、建物の壁や柱などの部材が粉々になって飛び散っているので、『爆発』によって強い力が加わったのではないかとみている」と指摘しています。

そのうえで「現時点では詳しいことはわからないが、ガス設備などが地震の強い揺れで損傷してガスが漏れ、空気と混ざったところになんらかの理由で着火して爆発した可能性がある。広い範囲に被害が出ているのを見ると、建物内などの比較的閉鎖されている空間にガスがたまって爆発に至った可能性があると考えられる」と指摘しています。

政権幹部「ガス漏れと報告あった」

政権幹部の1人は、28日夜記者団に対し、爆発があった「イオンモール熊本」について、「爆発の原因かどうかは分からないが、ガスが漏れていたとの報告があった。ガスの元栓を閉めた上で、警察や消防、自衛隊が救助活動にあたっている」と述べました。

「イオンモール熊本」とは

「イオンモール熊本」のホームページによりますと、敷地面積は22万4000平方メートル、延べ床面積が12万平方メートルで、スーパーや飲食店、衣料品店のほか、映画館、それに温泉施設などが入る大型の商業施設です。

開店したのは2005年10月で、駐車場には5000台の車がとめられるということです。

【動画】地震発生直後 多くの人が店内から避難

イオンモール熊本の店内で、地震発生直後の午後4時半ごろに撮影された映像です。

1階の食品売り場では、天井からつるされたフレームが揺れ、複数の人が床に座りこんでいる様子が確認できます。

その直後に撮影された映像では、多くの人が店内から出口に向かって避難するようすが写っています。

映像を撮影した10代の女性は、爆発が起きる前に避難したということで「出口の近くだったため、走って出て行く人の流れに乗って外へ出ました。誘導などは聞こえませんでしたが、『おけがをした方などはいらっしゃいませんか?』という呼びかけが聞こえました。床には陳列されていた商品が散らばっていて、地震直後で従業員の方々も少し焦っている様子でした」と話していました。

施設2階の眼鏡店「従業員が避難したあとに爆発」

2階に出店している眼鏡店の熊本市にある本社の担当者は「当時は6人の従業員が店舗にいたが、爆発が起きたのは全員が外に避難したあとだったため、いずれもけがはしていないと言っていた」と話していました。

2階の店舗の本社「従業員と連絡が取れていない」

2階に出店している店舗の本社の担当者は「安否確認のため従業員に電話をしているがこれまでのところ連絡が取れていない。閉じ込められた人がいるという情報も報道されているのでどういう状況なのか知りたい。従業員からの連絡を待っています」と話していました。

小泉防衛相「人命救助にあたっている」

小泉防衛大臣は、午後8時20分ごろ、防衛省で記者団に対し「陸上自衛隊の第42即応機動連隊と第8偵察隊を中心に、人命救助にあたっている。情報収集や生活支援などにも、引き続き緊張感を持って全力で活動していく」と述べました。

爆発を目撃した人たちの証言

タクシー運転手「壁が吹き飛んできた」
近くにあるタクシー会社の運転手は「『ボン』という地響きのような音がして、壁が吹き飛んできました。近くの道路を走っていた車にも当たっていました」と話していました。

タクシー会社社員「爆発音のあと白い灰のようなもの降ってきた」
「イオンモール熊本」から北に200メートルあまり離れたところにあるタクシー会社の社員は「地震が起きてから30、40分くらいたったあとにドーンという大きな爆発音がした。外に出るとイオンの建物から灰色の煙が上がっていた。爆発で飛んできたとみられる白い灰のようなものが降ってきて、タクシーに積もっている」と話していました。

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