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熊本県内の各病院にけが人多数搬送 停電で機能停止の病院も

(更新)
令和8年熊本地震

今回の地震で、熊本県内の各医療機関にはけがをした人が大勢搬送されるなどしていて、中には停電などの影響で病院としての機能が停止しているところもあります。

熊本県内の医療機関 被害まとめ(28日午後10時)

厚生労働省が28日午後10時時点でまとめたところ、熊本県内では43の医療機関で停電や断水、医療ガスが使えなくなるなどの被害が出ているということです。

医療機関がある自治体別にみると、八代市が15か所、宇城市が10か所、熊本市が4か所、宇土市、美里町、芦北町、甲佐町でそれぞれ2か所、菊池市、大津町、氷川町、水俣市、御船町、益城町でそれぞれ1か所です。

現在、災害時に医療機関の情報を共有できる「EMIS」と呼ばれるシステムなどを活用して医療機関の状況の把握が行われていて、医師や看護師などでつくる災害派遣医療チーム「DMAT」の熊本県内のチームが医療機関で活動しているほか、九州各県のチームも現地に向かっているということです。

【人工透析施設】
このほか、熊本県内の11の人工透析施設でも停電や断水の被害が出ているということです。厚生労働省は、熊本県などを通じて被害の詳細な状況を確認しています。


熊本市南区 済生会熊本病院 1人意識なし 84人けがで手当て

震度6強の揺れを観測した熊本市南区にある済生会熊本病院によりますと、28日午後10時すぎの時点で地震の影響でけがをした84人が病院で手当てを受けていて、このうち少なくとも1人は意識がない状態だということです。

病院は、医療体制を維持するために29日の外来診療は緊急を要する場合を除いて原則として受診を控えるよう呼びかけていて、事前に予定していた入院は一時中止するとしています。

松岡佳孝広報室長は、「地震で倒れた家具によって骨折するなどしたけが人が次々と運ばれて来ている。病床は400あるが、すでに余裕がなくなっており、近隣の病院に受け入れてもらえないか調整をしている」と話していました。

また、「病院の複数か所で水漏れや外壁が崩れるなどの被害が出ているが、今のところ治療に影響はない。近隣の地域の中には機能が果たせなくなっている医療機関もあるようで、そうした医療機関にかかっている人からふだん服用している薬を処方してくれないかという連絡も入ってきている。救急搬送される人の対応も含め、医師や看護師を呼び出して対応している」と話していました。

熊本 氷川町 八代北部地域医療センター 約80人けがで手当て

震度7の揺れを観測した熊本県氷川町にある八代北部地域医療センターによりますと、28日午後9時半の時点で、地震の影響でけがをしたおよそ80人が病院で手当てを受けているということです。

宇城 宇城総合病院 けが人40人 うち10人重傷(28日午後9時すぎ)

震度7の揺れを観測した熊本県宇城市の宇城総合病院によりますと、午後9時すぎの時点で、地震でけがをした40人を受け入れていて、このうち、病院が行ったトリアージで重傷と判断されたのは10人いるということです。

病院はこれ以上の救急対応が難しくなっていて、一時的に受け入れを停止しているということです。

熊本 東区 熊本赤十字病院 けが人多数受け入れ(28日午後8時50分)

震度5強の揺れを観測した熊本市東区にある熊本赤十字病院によりますと、今回の地震のあと28日午後8時50分までにけがをした11人が救急車で搬送されてきたほか、46人は直接病院を訪ねて受診したということです。

骨折や打撲をした人がいるほか、やけどをした人もいたということです。

現在のところ病院の設備やライフラインに異常はみられず、治療などに影響は出ていないとしています。

病院は、29日から7月31日まで、一般外来の患者の診療と予定入院患者の受け入れを一時中止する予定です。

八代の病院 “女性が足を骨折して手当て 職員1人がやけど”

八代市の医師会立病院によりますと、この地震の影響で、住民の女性が足を骨折して手当てを受けているほか、病院の職員1人が敷地内でやけどをしたということです。

また、この病院では夜間の担当医師が地震の影響で出勤できない状況で、現在は近隣のほかの病院に対応を依頼しているということです。

宇城 熊本南病院 停電で病院機能停止「まるで野戦病院」

熊本県宇城市松橋町にある熊本南病院の管理課長によりますと、病院には地震が起きる前に高齢者を中心におよそ80人が入院していましたが、地震の影響で停電して、29日午前0時現在、病院としての機能が停止しているということです。

このため、急きょ入院患者全員を転院させることを決め、余震などによる被害を防ぐために、応急的に屋外にベッドを置いたりマットを敷いたりして待機してもらっている状態で、すでに7時間余り経過したということです。

管理課長は、「まるで野戦病院のようになってしまっていて、受け入れ先の病院を探しているものの見つかるかどうかわからない」と話しています。

また、患者の中には人工呼吸器が必要な人もいるということで、管理課長は「非常用の発電機2機を使って人工呼吸器など生命維持にかかわるものはかろうじて動かせているが、発電機を稼働させる重油は3日間分しかなく、今後手に入れられるか不安だ」と話しています。

NEW

被災3病院で「病院間搬送」
熊本県内では、28日午後10時の時点で、このほか御船町にある希望ヶ丘病院と八代市の八代更生病院でも診療が継続できなくなっていて、これら3つの病院では、患者をほかの病院に移す「病院間搬送」が行われています。

このうち熊本南病院は127人の入院患者をほかの病院に移していて、病院の駐車場では患者の受け入れ先に搬送するための福祉タクシーや救急車が到着するたびに医師や看護師などが患者を乗せていました。

病院によりますと、人工呼吸器を使用している患者もいますが、電力を自家発電でまかなっていて、これまでに容体が悪化した患者はいないということです。

熊本南病院の内枦保雄一事務部長は、「地震には驚きましたが、まず患者さんのところへ行き、人工呼吸器が動いていることを確認したり、歩ける患者を外へ避難させたりしました。想定を超える状況ですが、残る患者さんについても確実に搬送したいです」と話していました。

宇城 桜十字熊本宇城病院 停電で入院患者に熱中症疑い

震度7の揺れを観測した宇城市にある桜十字熊本宇城病院によりますと、病院の給水タンクが壊れて水が使えず、停電のため非常用発電機を動かして電力をまかなっているということです。

この病院にはおよそ240人の入院患者がいて多くが高齢者だということですが、病棟のエアコンは使えなくなっているということです。

熱中症とみられる症状で発熱している患者も数人いて、経口補水液を飲ませるなどして対処しているということです。

病院は同じグループの別の病院から水などの救援物資をもらえるよう手配していますが、届くまでには時間がかかるということです。


熊本 中央区 熊本大学病院 建物被害なく他病院の患者受け入れへ

震度5強の揺れを観測した熊本市中央区にある熊本大学病院では、建物などの被害はなく、県南部で被災し診療が難しくなったほかの病院などの患者を受け入れる予定だということです。

病院では、今後、緊急対応のため入院については原則中止とするほか、手術についても災害医療の体制を維持するため緊急の患者以外は中止するとしています。

一方、外来診療については通常どおり行うということです。

熊本県こども総合療育センター 停電し駐車場に避難

震度7の揺れを観測した熊本県宇城市にある熊本県こども総合療育センターによりますと、入所している子どもたちや施設の職員にけがはありませんでしたが、電気が止まり、室内の電灯や空調が使えなくなっていて、現在は建物の外の駐車場に避難しているということです。

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