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栃木強盗殺人 “実行役”事件当時高校生の16歳少年起訴

(更新)
栃木 親子3人死傷 強盗殺人事件

栃木県上三川町の住宅で親子3人が強盗に襲われ死傷した事件で、実行役として逮捕された、事件当時高校生だった16歳の川崎市の少年について、検察は24日、強盗殺人などの罪で起訴しました。この事件で逮捕された実行役とみられる高校生ら4人のうち起訴されたのは初めてです。

起訴されたのは、川崎市の事件当時高校生だった16歳の少年です。

起訴状などによりますと、ことし5月、栃木県上三川町の住宅に強盗目的で押し入り、親子3人のうち母親で会社役員の富山英子さん(69)を繰り返しバールで殴ったりナイフで刺したりして殺害したほか、40代の長男と30代の次男に重傷を負わせたなどとして強盗殺人などの罪に問われています。

実行役として男子高校生ら4人が逮捕されたあと家庭裁判所に送られ、この少年は今月16日に刑事処分が相当だとして検察庁に送り返す決定が出されていました。

検察は認否を明らかにしていませんが、捜査関係者への取材で、これまでの調べに対し「初めは危険なバイトとは知らなかった」と供述していたということです。

実行役とみられる4人の中で、起訴されたのは今回が初めてで、ほかの3人も検察庁に送り返す決定が出されていて、今後、起訴されればいずれも成人と同じように刑事裁判を受けることになります。

この事件では現場の指示役として20代の夫婦が起訴されたほか、事件を主導して海外に逃亡しているとみられる益田和彦容疑者(48)が国際手配されていて、警察当局が行方を捜査しています。

国際手配の容疑者と事件後に電話をした友人は

事件を主導したとして国際手配されている益田和彦容疑者(48)の佐賀県内の友人が取材に応じ、強盗殺人事件が起きたあと事件の容疑者とは知らずに電話でやりとりしたことを明らかにしました。

益田容疑者が過去に住んでいた佐賀県内の友人によりますと、20年以上のつきあいがあり、たびたび食事をしたり、電話で話したりしていたということで「農業の手伝いを一生懸命していたし、仕事は真面目だった」と話していました。

4年ほど前には、容疑者がパスポートを申請して「旅行に行こうかなと考えている」という趣旨の内容を言っていたということですが、半年ほど前には、「海外で詐欺みたいなことをしているといううわさを聞き、どこまで本当か分からなかった」と振り返りました。

そして、容疑者は事件3日後のことし5月17日に成田空港から海外に出国したことが分かっていますが、その後に容疑者とSNSを通じて電話をしたということで、「『俺が捕まったら笑いものにしないでね』」と言って電話が切れたということです。

その時点で容疑者は公開手配されておらず、事件との関わりを知らなかったことから「何を話しているんだろうと疑問だった」と感じたということです。

容疑者について「本当に本人がやったのか半信半疑な気持ちで、今回の事件の主導したとされているのは信じられない。どこで何をしているのか知らないが、『本当にお前がやったのか』と、いま伝えたい」と話していました。

国際手配の容疑者の中学時代の同級生は

国際手配されている益田和彦容疑者(48)と佐賀県内の同じ中学校に通っていた同級生は「本当にびっくりした」と話していました。

この同級生は、中学時代、放課後に容疑者と一緒に友人の家に集まって遊ぶ仲だったといいます。

同級生は「大きな事件に関わっているとは思わず、仕事の休憩中にテレビを見ていたら『あれっ?』と思って本当にもうびっくりした。友人たちのグループラインで大騒ぎだった」と話していました。

そして、中学時代の容疑者は部活動ではテニス部に入り、生徒会長をつとめていたということで、「元気があって活発な目立ちたがり屋で放課後にたまり場というか、友人の家に集まった時に冗談を言って輪の中に溶け込んでいた」と振り返りました。

そのうえで、容疑者が事件を主導したとして国際手配されていることについて「信じられないという思いがいちばんだ」と話していました。

栃木強盗殺人事件とは

事件はことし5月14日の午前9時半ごろ、栃木県上三川町の住宅で起きました。

住宅に侵入してきた強盗に親子3人が次々と襲われ、母親で会社役員の富山英子さん(69)がバールで殴られたりナイフで刺されたりして殺害され、息子2人が頭などをバールで殴られて重傷を負いました。

実行役4人のうち2人が白の高級外車で現場から逃走しましたが、残りの2人は車に乗り遅れ、このうち1人は現場近くでヒッチハイクをしてJR宇都宮線の石橋駅に向かい、そこから電車に乗って逃げました。

残る1人は、現場付近にいたところを警察官に発見されてそのまま身柄が確保されました。

実行役として逮捕されたのはいずれも事件当時は16歳の男子高校生で、その後、現場の指示役として横浜市の無職、竹前海斗被告(28)と竹前美結被告(25)の夫婦が逮捕・起訴されました。

高校生らは、なぜ、実行役として事件に関わることになったのか。

捜査関係者によりますと、4人のうちの1人が、現場の指示役だった夫と事件前から面識があり、この高校生に数百万円の報酬を約束して実行役のメンバーを集めさせ、事件を起こすよう指示したとみられています。

指示を受けた高校生は事件の数日前に知り合いだった2人を誘ったほか、知人の18歳の高校生に頼んで、今回、起訴されたもう1人を紹介してもらい、それぞれに数十万円の報酬を約束していたということです。

そして、実行役として集まった4人は、夫婦が用意した白の高級外車に乗り、自分たちで購入したナイフや夫婦から渡されたバールを持って現場の住宅に向かったとみられます。

捜査関係者によりますと、逮捕後の調べに対し、1人は容疑を否認、もう1人は取り調べに応じない一方、残りの2人はおおむね容疑を認めているということです。

また、4人のうち複数が「遊ぶ金目的で参加した」とか、「危険なバイトだとは知らなかった」と供述したり、現場の指示役から「事件前に、『人がいたら殺せ』と言われていた」などと供述したりしているということです。

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