むか~し昔、言霊というシステムを思いついた日のこと【第2回】
『ルドラの秘宝』の最大の特徴といえば、なんといっても魔法を自由に作れる「言霊(ことだま)システム」です。
簡単に説明すると、プレイヤーが自由にカタカナ6文字の言葉を入力すると、その言葉に応じて魔法の効果が生成されるというものです。
「ホノオ」なら炎系、「コオリ」なら氷系、「イナズマ」なら雷系……といったように、言葉の響きや意味が魔法の効果に影響します。
ワープロの文字入力変換システムを応用して、入力されると瞬時に魔法効果が決定する仕組みです。
今回はこのシステムがどうやって生まれたのか、さらに詳しくお話ししようと思っています。
プレイヤーがニヤニヤしながら文字を打つ姿が見えた!
このシステムを思いついたのは、大阪開発部2部のプランナー各自で次回作のプレゼンを考えている時に、悩んで悩んで生まれたアイデアでした。
ただ、「これいけるんじゃない?!」と思えた明確な理由がありました。
それは、このシステムで遊んでいるプレイヤーの姿が鮮明にイメージできて、思わず笑い転げてしまったからです。
私の頭の中にはこんなプレイヤーたちの姿が浮かんでいました。
「他のRPGの魔法(パルプンテとか)を入れたらどうなるだろう?」
「強そうな言葉を片っ端から入力して、いきなり最強魔法を作ってやる!」 「俺は『ドゴーン』とか擬音だけで攻めてみるわ」
「……じゃあ、卑猥な言葉を入れたらどうなるんだ!?」
なんか、想像するだけで面白そうでしょ。^^
日本人って、昔から言葉遊びが大好きじゃないですか。 ダジャレ、なぞなぞ、語呂合わせ。言葉をいじって楽しむ文化が、根っこにある民族だと思うんです。
だからきっと、みんな「これを入れたらどうなるんやろ?」と、色々な言葉を試したくてウズウズするはずだ。その「試したくなる気持ち」を絶対に引き出せるという確信が、このシステムのコアでした。
ちなみに、みんなが絶対試すであろう「卑猥な言葉」を入れた時の対処も、ちゃんと考えてもらいましたよ。笑
効果なし(ハズレ)にはしない代わりに、入力した文字がそのまま文字の形のまま相手にぶつかったり、上から文字が降ってきて申し訳程度のダメージを与えたり。ちょっとおちゃらけた、おバカなエフェクトになるようにしてもらいました。
実装を「丸投げ」されたKa君への感謝
実はこのシステム、発想・立案したのは私ですが、実際の細かい設計とプログラムへの実装は、言霊・バトル企画兼任担当のKa君にほぼ丸投げしていました。
当時は、言霊の具体的なアイデア出しの要請に関して「もっとちゃんと意見を出してください!」と、Ka君にずいぶん突き上げられた記憶があります……( ^_^;)ww
でも、あの時Ka君が粘り強く形にしてくれたおかげで、「言霊システム」はなんとか完成しました。 当時は口に出せなかったけど、ちゃんとめちゃくちゃ感謝してましたよ!
ちなみにこのシステム、アイデア一発勝負なところがあるので、種明かしをされれば誰でも真似できてしまいます。そのため、確か当時にスクウェアで特許申請を出してもらった記憶があります。
海外展開は「絶望的」だと思っていたけれど……
ただ、前作の『FFミスティッククエスト』が英語圏での販売を強く意識して作られたプロジェクトだったことを考えると、この「日本語の遊び心」が大前提のシステムでは、海外展開は絶望的だなとも思っていました。
だから、完全に日本国内向けと割り切って作ったつもりだったのですが……。
発売から15年ほど経ったある日、私のFacebookに、イギリスから謎の英文メールが届くことになります。……あっ!この話はまた長くなるので、別の回で。ww
当時は売れなかった『ルドラの秘宝』ですが、実はこの「言霊システム」のアイデアこそが、企画コンペで選ばれた最大の決め手となったのかなと思っています。
次回は、そんな「ルドラの秘宝」のシナリオ製作に関して私が密かに心に決めていた事のお話を書こうと思います。
気が向いたら、また読みに来てください。



発売の翌年に初回プレイして以来ずっと大好きなゲームです。 記憶を消してもう一度やり直したかったけどそれは無理なので他のゲームを遊んだりもしましたが、ルドラよりはまったゲーム(というか漫画、アニメ、小説等他の全てのジャンルで)はありませんでした。 ストーリー、世界観、音楽、戦闘、グラ…
ありがとう〜なんか当時のユーザーさんからのコメントは泣けてきます。>< 後々ルドラの背景に潜んでいる漫画や小説の話もする予定にしてますので、気が向いたらまた読みにきてくださいね。
ルドラの秘宝という作品は割と最近に出会ったが、本当にプレイしてよかったです。 初めてクリアしたのは二年前ばかりなんですけど、大好きでたまらなくて、何度もクリアしました。この作品のために色々な素晴らしい人と出会って考察を話し会ったりファン活動をしたり、とても楽しいです。 ルドラの…
すごい!!!!! 二人目だ! 実は少し先の回に話す予定にしてますが、私がゲーム業界を離れた後、再びルドラと向き合うきっかけになったのもイギリスの方からのメールだったんですよ〜www なんとか週一更新がんばっていきますので、また気が向いたら読みにきてくださいね。
私はルドラの秘宝のファンコミュニティを通じて知り合った方々に育てられました。かつて用語辞典を公開していた時期もあります。 この作品は私の人生を今もなお鮮やかに彩ってくれています。私自身は一介のファンでしかありませんが、数多くのスタッフさんが注ぎ込んだ情熱とユーモア、そしてロマン…
コメントありがとうございます。これは癒し効果MAXの言霊や〜♪^^と思いつつ読ませていただきました。頑張って週一くらいであげていければと思ってますので、気が向いたらまた遊びに来てくださいね。
中学生の頃にプレイしました。 攻略本の存在すら知らず、友達に言霊表を教えてもらった時は世界の真理を手に入れた心地でした。今でも何故か「コペメタシュ」だけ覚えています。
担当のKa君が悩んで悩んで作り上げた真理です! でも、私自身発売前のテストプレー時は、そんな真理おかまいなしで中二病的言霊で爆進してました。^^ また気が向いたら読みに来てくださいね。