《鹿児島5歳男児不明・現場のいま》「お客さまは例年の3分の1に…」現場温泉施設が明かした苦悩と、あえて過剰な対策をしない理由「窓を出られないような固定化はしない」
客足激減も「窓を固定化しない」理由
施設は営業を再開しているが、一部では閉館したのではないかと誤解が広まっているという。 「男児特定の報道が出てから、『再開はいつですか?』という問い合わせが来ました。ホームページを見られていない方はずっと閉館していると思っているようです。お客様の数は例年と比べると3分の1まで減っており、まだ客足は戻っておりません」 現場となった個室風呂について、今後の安全対策として「窓から人が出られないように固定化する」ことなどは考えていないという。そこには、明確な理由があった。 「窓を開けられないようにすると、逆に火災などの際に困ります。本来は廊下側に非常口があるのですが、そちら側が火災で使えない場合には、お風呂側の窓から外に出るようにアナウンスするため、窓に関してはそのままで考えております」 また、転落を防ぐための注意喚起のアナウンスも控える方針だという。 「『お子様が窓の外に出ないようにして下さい』というようなアナウンスも考えておりません。今回の件はレアケースですし、お客様は当施設にリラックスをしに来ているため、アナウンスをすることで今回の事故のことを思い出してしまうと、お客様もリラックスできないかもしれない。我々としては、安全対策はできていると考えております」 窓の固定化などは行わない一方で、警察からの指導を受け、新たな防犯対策を検討しているという。 「警察からは『お客さんの出入りが把握できるように、防犯カメラを駐車場からお店の入り口にかけてつけたほうが良い』という声があり、それは検討しております。男児行方不明の際の初期対応に、スタッフが駐車場や倉庫などを探していたのですが、もし防犯カメラの映像確認ができればその手間が省けたかもしれません」 結末は辛いものだった。しかし、一つの区切りを迎えた行方不明事故。癒えない傷を抱えながらも少しずつ日常へと歩みを進めようとしている。
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